社会とか国民とか責任の分母を広げる愚

 8日前の8月30日水曜日、テレ朝の『羽鳥慎一モーニングショー』で、コメンテーター起業家の安部敏樹がジャニーズ性加害問題について、国民に責任を押し付けるような発言をし、視聴者の怒りを買いました。


 確かに国民は今までテレビやその他メディアに露出するジャニタレを見てきました。でも、そのすべてが彼らの起用を喜んでテレビを視聴していたとでも思っているのですか?


 生活様式の変化もあるけど、テレビ離れの原因の一つがジャニーズとかよし〇とのタレントさえ出しておけばOKのもと、画一的な番組制作。

 番組製作者の無能と怠慢にも原因があるのに、今さら国民に責任をしつけるなや!


 責任伸しつけて良い国民なんて、せいぜいジャニオタくらいでしょ。


 この問題に絡ませて原発のこともおっしゃっていましたが、広告料目当てで、政府の安全アピールに一役買ったのは他ならぬメディア業界ですよね。


 メディアが意図的に黒のものを白と言いくるめてきたせいで、被害がとんでもなくでかくなった時に、社会とか、国民とか、何かふわっとした大きなもののせいにして、その大きな分母の中で免罪されようとするメディアの卑怯さ。


 特に朝日メディアってその論法が好きだよね。


 朝日新聞と提携しているニューズウイーク日本版、5月23日の記事にも似たような内容がありました。


『ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全体が「共犯者」である』

西谷格さんのコラムです。

https://www.newsweekjapan.jp/nishitani/2023/05/post-5_1.php


 誰もまじめに考えなかった?

 数十年前に裁判でジャニー喜多川の性加害が認定された時も、スルーしてきたのはほかならぬメディアでしょうが?

 日々の生活に忙殺されてる国民が今よりSNSすら発達していなかった時代に、民放すら報じてこなかった芸能事務所社長の性加害をどうやって知り、どこで声を挙げろというんだ!


 朝日メディアは『一億総ざんげ』の考え方が本当に好きだよね。


 そう言っとけばなんとなく免罪されるであろうという下心、許される時代じゃないですけど。



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