ネットで「S級探索者なら誰でもいいからダンジョン配信してくんねぇかな」と言ってる人がいたのでSSS級探索者の俺はダンジョン配信してみようかと思います

凩 椿

第1話

―S級探索者なら誰でもいいからダンジョン配信してくんねぇかな―


「ダンジョン配信ねぇ...」


いつも通りネットサーフィンをしていた六花はそのような呟きがふと目に入った。

彼の名前は白銀六花しろがね りっか玲瓏れいろうという名前で登録しているSSS


「前々から興味はあったしなぁ...」


ここ数年のダンジョン配信は上層または中層であり、下層、深層での配信は行われたことが殆どなく、行われたとしても下層の浅いところだった。それもそのはずでそれぞれの層には適正ランクがありE~Dは上層、C~Bは中層、A~Sは下層、S~が深層となっていて、大体のダンジョン配信者がこれのC~Bに当てはまるのだ。


「需要があるならやるのもあり...か」


そう言いつつ六花は配信機材を買いに行くための支度をする。


「ダンジョン配信、やってみますか!」



◇◇◇◇


一通り配信機材を整えた後、六花は渋谷にあるダンジョンに来ていた。


「Twitterで宣伝もしたし、少しは見に来てくれそうだが...」


六花はダンジョン攻略の報告用兼公式として作っておいたアカウントがあり、そこそこフォロワーもいるため、一応宣伝したのだ。ダンジョン内に入り、六花がカメラを配信モードにすると一気に数百人ほど視聴者が増えた。


「うおっビックリした」


”こっちのセリフなんだが”

”なんで唐突に配信?”

”今までそんな気配全くなかったのに”

”玲瓏がダンジョン配信すると聞いて”

”なんか心境の変化でもあったんか?”


「ああ...ちょうど質問されてるのでお答えしますと、今日ネットサーフィンしてたらですね、S級探索者なら誰でもいいからダンジョン配信してくんねぇかなって言ってる人がいたので始めました。」


”理由謎すぎだろw”

”あなたのランクS2つくらい多いと思うんですが”

”てかまず本物なのか?”

”確かに”

”アカウント乗っ取られてる可能性あるし”


「乗っ取りとかはまぁ...信じてくれとしか言いようがないですね、そもそも俺顔も出してなければ声を出したのもこれが初めてですから」


”そういえばお前のスキルって何なの?”

”SとかSSとかのスキルは割れてるのに玲瓏のスキルだけ誰も知らないよな”

”ダンジョン庁とか把握してるらしいけど個人情報って言って秘匿してるしな”

”Sとかからはもうスキルがぶっ壊れてることが多いしな”


「俺のスキルはおいおい説明します。とりあえずダンジョン攻略します。」


”今日はどこまで行くか決めてんの?”

”SSS様が中層までとか言わないよな?”

”中層の下の方でも強いはずなんですけどね...”

"最初から期待がすごいな"

”そりゃそうだろ世界1位だぞ世界1位”


「深層行きたいんですけどなにせ配信用のドローンとかあるんでとりあえず下層でどれくらいいけるか試そうと思います」


”それでも下層”

”されど下層”

”とりあえずの意味知ってる?”

”上層で死にかけてるやつらに喧嘩売ってるだろ”



◇◇◇◇

次回は戦闘あります。


思い付きで書いてみました。

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