2023/10 中のもの

基礎が基礎である所以

独創性をカバーする

 まず、アマチュアの小説、というものは、基礎を土足で蹴っ飛ばした上で面白さを追求するものだ、と勝手に思っています。


 ただ、一方で、個人企画や公式イベントなどに参加した時、いわゆる箸にも棒にも引っかからない。コメントもつかなければ星もつかない。最後まで読んでもらえない。といった小説は、いわゆる独創性が強すぎて、読み続けることが出来ない、というところに問題があるのだと思っています。


 誰のどの小説が、と喧嘩を売るつもりはありませんし、もちろん、私の小説にも当てはまり得ることだとは思いますが、とにかく。


 どういう癖が強くて、何が問題で、そこのフォローには何が必要になるのか。

 というのを拙作の問題点を例に挙げて解明してみたい、と思った次第です。


 犠牲になるのは私です。ご安心を。



 さて、私は『変わり種魔法でスローライフ(仮題』という小説を平日投稿しております。

 以前は毎日投稿でしたが、私がこの作品作りをする上で、どうしても余裕が足りない、という理由から平日投稿へと移行させていただきました。


 それはともかく。


 私の小説において、私が思う問題点というのはやはり、主人公視点から、他の登場人物の視点へと頻繁に切り替わるため、状況把握がし辛い、というところでしょう。


 基本的には3人称視点(特定の人物の主観ではない、いわゆる地の文・会話文の書き方)、もしくは1人称視点(主人公主観)がスタンダードであり、2人称視点(主人公以外の登場人物視点)や、複数の場面転換がある場合は、大抵、番外編や外伝、話数を区切ったところから、というのが世間の常識だと思っています。


 これは、もちろんわかりやすさを重視し、先人が歩いて来た道であるわけですが。


 それを土足で蹴っ飛ばす前に、自作の小説に使えるところを抜き出して蹴っ飛ばそう、という話です。


 その基礎から私の小説のフォローに使えるのは、部分的な地の文の挿入と、一章当たり、もしくは一話当たりに含まれる視点を絞ること、だと思いました。


 特に場面転換の部分や、前の話からの繋がりをフォローするために地の文を挿入し、途中から個別視点に切り替える。

 そして、主人公主観を基本として、+1、もう一人の主観を加え、さらに新たな登場人物がいるのであれば、それも足す、3視点運用を基本とするのが良さそうに思えました。


 これによって分かりやすさは増す、はずです。

 ただ、個人的に土地の描写が苦手ですので、そこを強化する必要はありますが。



 私は、こういう自己分析やリファインは定期的にやるべき派です。

 

 色褪せぬ小説には進歩があって然るべきだと思うからです。

 物語とはそうでなければ。というのは個人の意見ですが。


 私は、拙作を自己顕示の道具ツールとして使うのではなく、私と共に成長して行き、読者様方の記憶に芽吹く、世界の種であって欲しいと思っています。


 もちろん、道具ツールとしての物語の在り方を否定するつもりはありません。

 多様性の時代ですからね。


 それに、折角芽吹いても、忘れられて踏まれてしまうこともあるわけですから。

 そうさせないためにも、精進して行きたいと思います。

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