第7話 この子次第!
少し暗めで立つことも出来ずはって恐る恐る湯船の所に。
底が見えずに足を入れてみると腰ぐらいの深さだった。
壁に手を付けての肩まで浸かって直ぐに出た。
しばらくして、看護婦さんがパジャマを持ってきた、
病室に戻されて、何時も道理の生活が始まった。
ある日。
お昼過ぎだと思う。
先生がきた?何かを大きな物を持ってきた。
足の形をしている。
先生「今日はコレをもってきたよ。」
そう言って僕の左足に!
先生「付けて,立ってみて。」
「歩けるかな?」
歩行器に掴まって歩いてみた!
(少し左足の股のところが痛い)
(車椅子の方が動きやすい)
足を外して車椅子に戻された。
母親がせんせいと話をしていた。
母親「これをつけて歩けるようになるんでしょうか?」
先生「それは、この子次第ですね。」
「歩こうとしなければ一生車椅子でしょう。」
「歩こうという気持ちがあれば歩けるでしょう。」
(この時に自分の置かれた状況を理解したと思う。)
(この時に、自分は体力も無く長く生きられないんじゃないかとも
思った。)
(自分は普通の人とは違うんだと、これからの生活が不安でしか
なかった。なにもする気にもなれず、人の手を借りないと何も出来
ないんだと。)
それからの、リハビリや病室での毎日が過ぎていった。
外泊することに!
すると、学校の入学式だった。
歩くにも椅子に座るのも大変だった記憶がのこってる。
*その頃の義足は膝がロック式でボタンを押して膝を曲げるタイプ
だった。肩からベルトでつるタイプで足の形(外装)は鉛で表面に牛の
皮で左右に2センチじゃくの鉄製のボウが補強されていた。
教室に入り本とか道具を渡され、持ちきれないほど渡されて
家に帰った事を覚えてる。
次の日病院に!
それから病院で検査だのリハビリだので毎日が過ぎていった。
退院の日に看護婦さん達が見送りしてくれた、婦長さんが涙しながら
見送ってくれた事に違和感を感じた。
*今だから解ることだけど婦長さんはいつも怒っていた!この涙は
心配からの開放と安堵感からだと。これだけの事をやらかしていたんだ
から。本当に婦長さんはじめ看護婦さんにはご迷惑をお掛けしました。
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