第48話

「さー書類関係は終ったことだし、ここからはお待ちかねの学園の案内だ。トイレに食堂は確定として他にみたいものがあれば言ってくれよ。随時案内していくから」


夏希さんが、張り切ってくれるのは嬉しいが、生徒会長ということもありちょっと悪目立ちしてしまっている。あまり目立ちたくはないんだが


「見つけましたよ会長、あなたはこんな時になにやっているんですか?みんな休み返上で頑張っているというのに。まったく油断も隙もない、こうなったらロープで縛ったほうが手っ取り早いかしら」


なんか物騒なこと言ってるが会長の知り合いみたいだな。誰なんだろう?


「お疲れ様です秋穂先輩、忙しいなかわざわざすみません。ぜひそこの生徒会長をお連れになってロープで縛って書類仕事をやらせてください、なんならほどけない縛り方も教えますが」


「あらっ咲希ちゃんじゃないですか、こんなとこで会うなんて珍しいですね。どうかしたん・・なるほど、そちらの方が咲希ちゃんのお兄様でいらっしゃる方ですね」


俺をみるなり頭を下げ挨拶をしてきたのでこちらも頭を反射的に下げてしまい、俺も勢いで下げてしまい頭をぶつけてしまう


「すっすいません大丈夫ですか?」おれは、あたふたしながら謝罪をする。


「ふふ、大丈夫ですよ、ちょっと痛かったですがそれはお互い様なので大丈夫です。次は気をつけてくださいね。」


優しい人でよかった。慌てないように気をつけないと


「改めまして私は、副生徒会長をさせて頂いている山川秋穂といいます。編入した際には生徒会に入ることも聞いていますので楽しみにしていますね。それで、忍び足で逃げようとしているそこのバカはどこの生徒会長ですか?」


「逃げようだなんて人聞きの悪い、私は、単に話が長くなりそうだったから生徒会室の様子をみてこようかと」


「ならよかった。私もすぐ戻る予定だったから一緒に戻りましょ。みんな会長のこと首を長くして待っていますから」


秋穂さんは夏季さんの襟元を掴み引きずるように連行していた


「改めての挨拶は生徒会に入ってからにしましょう。それでは、私達は仕事がありますので失礼しますね」


一瞬の出来事だったが、あの会長を引きずるように連れて行くあの人はきっと生徒会でも逆らっては駄目な類の人だろう、気をつけておこう。


さて、会長もいなくなくなったし、これからどうしたものか?悩んでいると咲希が目を輝かせながらこちらを見ていた。


「咲希にここからは案内をお願いしてもいいかな?咲希がお気に入りの場所とかあるなら行ってみたいな。この学園は広いし、なにを見たらいいかわからないし」


咲希は両手を胸の当たりまであげてフンスと張り切って案内するところを考えていた。




https://kakuyomu.jp/works/16817330663784805456


ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします

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