第26話
「さて、坊主、家具一式と言ったがなにがほしい?希望が、あるなら聞くぞ」
必要な家具と言われて俺は、考えておいた、ベッド 本棚、収納ケース テーブルなどを伝える。デザインとかは、よくわからないのでお任せにした。
「なるほどな、確かに部屋に必要な家具だな、よし分かった。だが1から作るからな、それなりに時間は欲しいな。まー一ヶ月あれば全部揃うだろう、ちなみに優先順位では、なにが一番にほしい?」
俺は、すぐさま悩むことなくベッドと伝えた。ベッドがなければきっと咲希はベッドが届くまで一緒に寝ようと言ってくるだろう。あの切ない顔で頼まれたら断るのは正直つらすぎる。
「それでしたら、ベッドが届くまで一緒に寝ましょうね、御兄様」裾を掴み、顔を傾けながら問いかける咲希に断ることは出来なかった。
「坊主も嬢ちゃんには形無しだな、いやもう尻に敷かれてるか?ガハハハ」
源じーさんは笑いながらながらいうが俺にとっては大事なことだ。この年で尻に敷かれるわけにはいかない。
「御兄様は、好きなようにしていいんですよ。私も別に尻に敷きたいわけではないので。もちろん物理的にも、でももし、御兄様が望むのでしたら御兄様に乗っても」
咲希は絶対わかっていってるよな。若干震えてにやつきながら話してるし、一体どこで、そんな知識を手に入れているのやら、なら俺だって
「そうだな、咲希なら軽そうだし、夜にでも俺に乗ってもらおうかな。乗ってくれるか咲希?」
一瞬ポカンとした咲希だが、言った言葉をだんだん理解すると顔を赤くしていき、痛くない力加減で、ポカポカとこちらを叩いてくる。
さて話もある程度したし、冗談もいいあっていたから昼近くなっていた。あまり長居してもあれなので、俺達は、源じーさんに改めて家具を頼みその場を後にした。
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