第17話 

ガチャっと音がしたことに気づきそちらを見ると、タオルを巻いた咲希がそこにいた。


「料理が落ち着いたので言われた通り来ちゃいました。」


バスタオル巻いててもアウトだろう。冗談のつもりで言ったんだから分かれよ。


「御兄様バスタオル巻いててもそんなに見られると恥ずかしいです。あまり見ないでください」


おっといけない。いくら幼くても女の子なんだから見過ぎちゃいけないな、気をつけないと。


「ごっごめん、まさか本当に入ってくるなんて思って無くて」


「だって御兄様が誘ってくださったんです。入らないとかありえないです。」


そんなことありえるの?しかもまだ出会って時間もたってないのにもう少し女の子なんだから警戒してもらいたいな。


「とりあえず体を洗うので、そっちを見てもらっていいです?それとも見ちゃいます?ニヒッ」


絶対見ないようにしよう。まるで小悪魔だなこの子は。


シャワーの音が響く、気分が良いのか鼻歌を楽しそうに歌っている。


本当に楽しそうに歌うな。しかも結構上手いから聞いててこちらも楽しい気分になる。そんな声もシャワーが止まると同時に止まる。


「御兄様もう見ても大丈夫ですよ」その声に振り向くとシャワーで濡れた髪がなんとも、幼いはずなのに、年齢より年上の子にみえてしまう。


しっかりバスタオル巻いてくれてるので安心するがお風呂に入ろうとこちらに歩いた時に流したボディソープに滑りバランスを崩しバスタオルがはだけてしまうそこには、セパレートの水着姿の咲希がいた。焦ったー裸じゃなくて無くてよかった。


「咲希、君にはまだ早いです。」

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