39話:渾身の一撃

さあ、何をしてくる…何が来ても対応してや…


そう考えていると、凄まじい速度でドラディアが俺へと駆け寄ってくる、そして一瞬で俺の目の前まで接近してき、雷を纏った牙で俺に噛みつこうとする。


俺はなんとかドラディアのドラゴンファングを避けるが、ドラディアは頭を下げた後、思いっきり頭を上げ、角で俺に攻撃する、防ぐのが間に合わず、角が俺の体を引き裂く。


さらにドラディアが雷を纏った尾を凄まじい速度で動かし、鞭のようにして俺に攻撃してくるが、俺はそれをなんとか腕で防御するが、攻撃が当たった瞬間、腕に激痛が発生し、電撃が俺の体を襲う、俺はすぐに翼を動かし、後ろへ飛んで態勢を整える。


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HP 92/1003

MP 397/1128

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痛ってぇ…くっそ、なんて速さだ、一瞬で距離を詰めてきやがった、しかも連続で攻撃されて体力も少ない…!ここは回復しねえと…


すぐさまヒーリングを使い、傷を癒していく。


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HP 582/1003

MP 278/1128

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ひとまず最低限まで回復したな、これならあいつの攻撃を多少受けれる…だがこれだけじゃ不安だ、さっきまで使ってこなかったが…ここで使わず負けるのは1番良くない、出し惜しみは無しだ!


俺はプロテクトを発動する、発動した瞬間、俺の体を光が包み、防御力を上昇させる。


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MP 246/1128

防御力 859(+156)

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何度か使って分かったが…、強化魔法は確かに強い分、体への負担が大きい、特に強化幅が大きい分だけ当然だが負担は増す、加えてこの強化は一時的なものだ、長期戦になった時に負けるのは俺だ、だから使いたくなかったが…この勝負の決着が着くのに時間はそうかからない、ここで使わない選択肢は無い。


「ヒュオ"オ"オ"オ"!」


そう考えていると、ドラディアが角を前に出しながら凄まじい速度で俺へと接近する、俺はそれを左に飛んで躱し、反撃しようとするが、ドラディアが俺の方に向き、角を振り上げ俺に攻撃する。


その攻撃を後ろに飛んでなんとか回避し、マナバリアを後ろに生成し、マナバリアを蹴ってドラディアに接近し、ドラゴンクローで攻撃する、ドラディアはそれを後ろへ跳んで躱すが、俺はドラディアが跳んだ先にバーストを発動させる。


ドラディアが跳んだ先で爆発が起きる、ドラディアは尻尾に雷を多く纏わせ爆発から体を守るように爆発が起きる方へと尻尾を盾のように構える、爆発でドラディアが吹き飛ぶが、すぐに態勢を立て直す。


嘘だろ、バーストを当てたのに倒しきれないだと?雷鎧の効果もあるだろうが…まさか耐えられるとは…だがバーストを喰らって体力はもう限界に近いはず…


「ヒュオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"!!!!」


そう思っていた時、ドラディアが天に向かって叫ぶ、その瞬間、反応する間もなく落雷が俺

に落ちる。


な、雷…だと?反応できなかった…!速すぎる…!


そう思いドラディアの方を見ると、俺の方へと凄まじい勢いで突進してきているのが見える。


まずい…!さっきの雷で体が痺れて思うように動かない…!避けれな…!


そのままドラディアの突進が俺の体へと命中する、雷を纏ったドラディアの角が俺の体を貫通し、体に電流が走る。


【雷耐性のLvが2から3へと上がりました】


……やって…くれんじゃ……ねえか…、だが…な、そう易々と…やられるわけにゃ……いかねえんだよ……!これでも…喰らいやがれ…!!


俺はカウンターを発動させ、ドラディアへと攻撃を仕掛ける、いつも以上に力の入った俺の拳が、ドラディアの体へ直撃し、角が折れ、体が吹き飛ぶ。


「ヒュオ"オ"…」


【経験値を10603得ました】

【セフレールのLvが25から33へと上がりました】

【カウンターのLvが3から4へと上がりました】


頭の中に経験値取得のメッセージが響き渡ると同時に、俺は地面に膝をつく。


か…勝った……が…ステータスを確認してる暇はねぇ…まずは傷を癒さねえと…


俺は体に刺さった角を抜き、再生力で体の傷を癒しながらステータスを確認する


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セフレール

状態 麻痺小

Lv 33/80

HP 41/1102

MP 196/1237

攻撃力 931

防御力 981(+156)

魔力 1113

素早さ 900

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体力ほとんど残ってねえじゃねえか…おまけに麻痺もついてやがる…流石に死を覚悟したぞ…にしてもあの雷、ウェルグレイグの呪怨の雷を思い出す速さだったな…反則だろ…


そう思いながら、傷を癒し、角が刺さった部分はなんとか塞がった。


よし、これでなんとか傷は塞がった…にしても疲れた…あいつ強すぎるだろ…MPも体力も全然ない上に麻痺も残ってるし…一旦ここで少し一休みしてくか…


そう思い、休憩しようとした時、気配を感じ、気配の方を見る、そこにいたのはケラディアスの群れだった。


ケ、ケラティアス…!ひょっとしてドラディアの死体の血の匂いでここまで来やがったのか…!鮫みてえな事しやがって…、くっそ、今の俺は麻痺が残ってる上にプロテクトの効果も切れてきて体が鈍くなってきてる…流石に今ここで戦うのはあまり得策じゃない…だったら…


俺は翼を広げ、空に飛んでいく。


こうなったら仕方ない、一旦ここから離れてここに来る前の場所に戻ろう、あそこなら今の俺でも安全に休めるはず…


そう思い、俺はその場から飛び去った

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