音楽ジャンキー、音楽の勉強をする

朽木桜斎

第1回 そもそも「コード」ってなんじゃらほい

 お世話になっております、朽木です。


 音楽、引いては作曲の歴史は古代ギリシャにまでさかのぼります。


 たまたま鍛冶屋の作業を聞いた数学者ピタゴラスが、「音には調和というものが存在する」ことに気がついて以来、うんぬんかんぬん。


 かくしてこんにち、「ピタゴラス音階」と呼ばれるコードの基礎ができたとかなんとか。


 数学に興味のない方にはめまいだと思いますが、逆に言うと音楽は数学、すなわち「理論」なのですね。


 しちめんどうなことは抜きにして、とにかくこの「調和する音の塊」がコードということらしいです。


 「耳に心地よく聞こえる」と言い換えたほうがよいかもです。


 さらに具体的に言うと、コードは「単音=ひとつの音」ではなく、少なくとも「二つ以上の音」から構成されます。


 これらが調和する組み合わせということですね。


 たとえば「ド」の音、「ドレミ……」はイタリア語ですが、「ド」は英語では「C」、日本語では「ハ」になります。


 「ドレミファソラシ」は「CDEFGAB」「ハニホヘトイロ」に対応しています。


 音楽が好きな方なら、Cメジャーとかハ長調とかを聞いたことがあると思います。


 ドの音(C・ハ)でコードを作りたいとき、この基礎となる音を「ルート音」と呼びます。


 この「ド」から二つ上の音、ドを「1度」として「3度」の位置にある「ミ」を加えただけで、立派な和音が完成します。


 さらにこれに、「ミ」から3度上、つまり「ド」から数えると「5度」の位置にある「ソ」の音を追加すると、一番有名な「ドミソ」の和音、すなわちCメジャー(ハ長調)のコードになるのです。


 ここで、3つある音のまんなか、「ミ」の音を鍵盤上ひとつ下の黒鍵に落としてやると、Cマイナー(ハ短調)のコードになります。


 黒鍵は「度の数」に含めないの?


 そう思った方は鋭い。


 ここには「スケール」という考え方も絡んでくるのです。


 文章だけだとなかなか難しいですが、いまならスマホで鳴らせるキーボードなどもありますので、実際に試してみるとよいでしょう。


 今回はコードの基本ということにして、次回は1・3・5度の音に7度の音を加える、いわゆる「セブンス・コード」について紹介したいと思います。


 コードはそのまま伴奏にもできますが、コードを分解して鳴らす「アルペジオ」というやり方もあります。


 いずれはそちらにも触れたく思います。


 やたらと堅苦しい解説なので、適宜もっと崩していければよいですね。


 とりあえず今回はこの辺で。


 ではでは。

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