　満月やふるふるゆるる水面かな

　秋の季語：満月

ここでも、満月は秋の季語です。

秋は収穫の季節でもありますが、ふっくらとした満月は、

豊穣をイメージさせてくれますね。

今年の田畑が、海が、多くの実りをもたらしてくれますように。

今も昔も願うことは一緒です。

2023年も豪雨や台風の影響で、多くの農家や漁業が影響を受けています。

それでも、スーパーやコンビニで安心・安全な食べ物を購入できます。

その反面、あまりすぎた商品や食料を無駄にするまいと、

フードロス、訳アリ野菜を使うなど、知恵をしぼってもいますね。

「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」

藤原道長が詠んだ、あまりにも有名な短歌です。

頂点に昇りつめ、多くの富と豊かさを手に入れた藤原道長。

望月は満月のことです。これ以上、月が大きく丸くなることはありません。

その後は、欠けていくばかりです。

満月は満ちた状態。

満ちた何かが、こぼれ落ちようとしているのかもしれません。

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