第4話ひとすじの月が暗がり分け入らん

 ひとすじの月が暗がり分け入らん



 秋の季語:月



暗い路地。暗い藪。暗い森。暗い部屋。

すーっとひとすじの明かりが入ってきたら、

すうっと顔を上げたくなるかもしれません。


もしくは、すーっと通っていく光を、

しーんと見守りながら目で追うかもしれません。

針の穴ほどの光でも暗闇であれば、

そちらに向かって歩くといいます。


その光が希望なのか、大きな絶望につながっているのか。

それは、光の後を追ってみなければわからないこともあるでしょう。


光を追った先に、あたたかいともしびに出会えたらと願わずにはいられません。


単純に、光が差し込む風景はきれいだと思います。


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