第6話
『ソヴァ皇太子殿下、昨日はまるで夢の中にいるような心持ちでした。
まさか殿下が突然来訪されるとは思っておりませんでしたので。ウドゥンも私も、汚い格好をしておりましたこと、いまさらに思い出しては、恥ずかしさに身もだえしております。
殿下はますます華やかでお美しい。深いグリーンの外套はブロンドの巻き毛を引き立たせておりました。身に纏う香水もうっとりするぐらい素晴らしい香りでした。貴方の身の回りの御世話をしていたころが懐かしいです。ウドゥンに嫁いでからの私は、センスが鈍っていることでしょう。貴人の傍にいないと駄目になっていきますね、とても残念です。
私が菜園で育てた果物でジャムを作りましたので、今度送らせていただきます。是非召し上がってくださいね。緑のソーキより』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます