第7話、世界の破壊
叫び続け、全てを吐き出した、そこに残ったのは虚しいさと虚無感が残った、
わかってたんだ、僕は逃げようとしたんだ、勉強に、結果が出ないから、自分に都合のいい言い訳を作って、勉強に逃げて、
勉強だって、落ちこぼれでもただテスト期間だけ努力したら簡単に点数取れちゃうかっこいい自分を、小説に出てくるようなかっこいい自分を想像してたんだ、
想像した世界のように僕の現実はうまくいくはずないのに、そんなことわかっていたはずなのに、
なんだ、何なんだ、あのテスト前の俺の余裕は、むかつく、消えたい、恥ずかしい、死にたい、もう、ク!
それでも、、、辞めることなんてできない、
「苦!それでも、僕は、、、、、、苦」
屋上でたった1人僕は風に当てられながら、興奮した自分を落ち着かせた、
「はあー、」
そろそろ、投稿時間8時30分、いい加減落ち着かせて屋上から戻ろうとした、その時、翔の目に入ってきたのは、1人の女子生徒の姿だった、
「何、」
その彼女はまるで何もなかったかのようにその場に立っていた、青い瞳で僕を見つめながら、
は?なんで、いつから、いつからそこに、いや、その前に、今の聞かれた、
翔の脳は今ものすごく動いていた、体の血管に血液がすごい勢いで流れるのがわかる、
「何で、いつからいたの、君は?」
「?最初から、あなたがすごい勢いで屋上にきて、すごいい大きなものを吐き出した時も、ず〜と」
ずっと?気づかなかった、翔は青い瞳の彼女を見つめた、
その時間が少し経つと、青い瞳の彼女が話し出した、
「、、、勝手に聞いてたのはごめんなさい、でも」
青い瞳の彼女は僕の目を見つめながらこういった
「あなたが叫んだのを聞いて私も少しスッキリしたの、だから、、、ありがとう」
そう、言うと、彼女は屋上から降りて行き、翔はそのばにで立ち尽くしていた、
「は!、何だったんだ、いったい」
少し気になりはしたが、今の翔にはそれを機にする余裕がなかった、
「もうすぐ授業が始まる、教室に戻らないと」
翔はそう言うと教室に向かった、教室に着くと一樹は友達と話していた、僕がその隣を通ると、一樹が翔の肩を叩いてきた、
元気出せっと、そう言われたような気がした、
その日の授業は何も手に着く気がしなかった、それでも僕は小説の続きの構想をした、授業中も、でも良いのは浮ばなかった、
そんな授業も集中していない様子を気にする一樹、そんな一樹に『神家 神事(カミヤ シンジ)』がこう言ってきた、
「なあ、一樹聞いてくれよ、俺昨日一夜漬けしただけなのに、俺50位になったんだぜ、すごくね〜」
神事の声はクラス中に聞こえる声だった、当然、翔の耳にも、翔のことを気にして話しかけるべきか、そっとしておくべきか一樹は悩んだ、その時
「おい!お前、いつも何書いてんんだそれ?」
一樹が翔の方を気にしているのを見た神事が気に食わなかったのか、翔のノートを取り上げた、
「何だこれ?お前こんなもん書いてんのか?気持ちわる〜」
と、そう翔に言い捨て、さらに、
「フン、こんなもん、こうしてやるよ」
それを見た僕は、頭の中が、真っ白になり、そこから噴水のように赤い水が溢れ出した、
「ビリビリビリビリ」
翔の小説は、神事によって破られた、
「フン」
神事が鼻で笑った瞬間、翔は椅子を飛ばして立ち上がった、
「ガア!」
神事はその一瞬で床に倒れた、腕で顔を押さえると、その腕は赤く染まっていた、鼻血だ、
神事が前を向いた時、翔が殴りかかろうとしていた、
「待て、翔!」
翔の拳が再び神事に当たりそうな寸前で一樹が翔の体を後ろから腕を通して止めた、
「痛てー、て、てめ」
と、神事が言おうとした。しかし、
「黙れ!ふざけんじゃね!」
一樹は今まで聞いたことのない翔の激怒、それを必死にただ必死に押さえつけた、
「お前、それは俺が想像した世界だ、俺の大切なものなんだ、それを作るのに俺がどんな思い出作ったと思っているんだ、どんだけ色んな世界を想像して書いたと思ってるんだ!もう二度とその時描いた世界は想像できないいんだぞ、」
翔がそう言うとクラスだけでなく、学校中が静まり返ったように感じた、
「お前、テープでも何でも使って、なおしやがれ、絶対許さないからな、テメ!」
この時、翔の激怒が一瞬止まった、俺はどうして、こんなに怒ってんだ!
その考えが脳裏を横切った瞬間、英語教師の安田が駆けつけた、
「何の騒ぎだ、おまえら、、、」
辺りを見渡しその光景を見て、何があったのかを察した、
「安田先生何が、」
他の教師も集まってきた、その中で最初に口を開いたのは、安田だった、
「え〜、まず神事を殴ったのは、、、おまえだな、翔」
翔は少しだけ冷静さを取り戻し、安田の問いに頷いた、
「わかった、翔は俺と一緒にこい、話を聞く、他の先生方は関係した生徒から話を、あと神事を保健室にお願いします」
そう、安田が指示し、他の教師は言いつけどうり、まるでロボットのように機械的に聞き取りを始めた、
「さあ、1人ずつ話を聞く、こっちにきなさい」
教師がそう言うのを無視して、一樹が神事の前に立った、
「お前、あれは無いだろ、何感がてんだ、お前、クソ野郎で馬鹿野郎なお前でも最低限のものは持ってると思ってた、でもお前、、、」
言いたいことは込み上げてくるのに、言葉にできない、そんな不器用だけど翔の友達として、神事に怒った、
「おい、お前ら、もうやめろ、」
教師たちが一樹をとめて、一人一人に聞き取りを始めた、一樹は最後まで、翔の見方をするように教師に話した、
翔にとって、自身で作り出した世界はどんな存在なのか、それを破壊された翔の気持ちを友達ながら教師に1番真剣に説明をした、
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