三十路女はアンドロイドの夢となるか

白川津 中々

第一回 ガソリンスタンドとボヘームシガー

第一回目ということで、まずは軽く自己紹介。 


私、メカ夫人と申しまして、アンドロイド随筆家でございます。20歳の時に洞爺湖で宇宙人に誘拐、改造され、現在非人間的人類として絶賛生存中でございます。詳しくは私の過去のコラム集、"アブダクションされた私"を読んでいただければ幸いです。


さて、今回こうしてエッセイのお話をお受けしたのですが、私、断ったんです最初。だって、絶対炎上するんですもの(笑)。いくら私が機械の体でも、やはり誹謗中傷は傷付きます。心までアンドロイドになったわけじゃありません。というか、好きでアンドロイドになったわけじゃないので。ホント、罵詈雑言や差別的コメントをよくいただいてショートしちゃいそうな毎日です。


そうそう、そうなんですよ。差別が多いんです、日本って。


あぁ、また炎上しそうな事書いちゃった(汗)。でも事実だから仕方ないです。私、そういうの黙ってられないんです。この前も愛車のアウディ(あ、型落ちですよ)でドライブしてる最中、ガソリンがなくなってスタンドに入ったんです。そしたら、スタッフが「灰皿大丈夫ですか」なんてわざとらしく聞いてくるんですよ、ニヤニヤしながら。あ、これはもうそういう事だなって、私直感しちゃいました。「アンドロイドさんがタバコなんて吸わはるわけないですもんねぇ」という悪意に満ちた裏の声が私の内蔵スキャナーにバンバン届いてきたんです。私はお生憎様と携帯灰皿を開けて、中身を窓から捨ててやりました。散乱したボヘームシガーの吸い殻を唖然とした表情で見つめる彼の姿にスカッとしたんですが、今考えたらやり過ぎだったかなってちょっと思っちゃったりしてます。


でも、手心を加えたら相手はつけあがるだけ。「やる時はテッテー的に」がアンドロイド、メカ夫人の信条でございますm(__)m

メカ差別、アンドロイド差別についてはこれからも許すつもりはありません。「テッテー的に」戦います。



あぁ、第一回目なのになんだか社会的な内容になっちゃいましたね(汗)。初めて読んだ皆さん、誤解しないでください。私は優しいですよ。差別さえしなければ、ね(笑)



それでは今回はこの辺りで。

第二回も、よろしくお願い致します。




メカ夫人。




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