夏休みの引きこもり生活を経験して

武凪 宙斗

夏休み、引きこもりになりました

 僕は最近引きこもりの気持ちの一端がわかった気がする。

 という今は高校2年の夏休み最終週。そろそろ学校再開の準備を始める頃だ。が、そもそも高校2年は大学受験に向け準備を始める絶好のチャンスで、ここでスタートダッッシュの差が生まれてくる重要な期間だ。

 僕は中高一貫校だったため、中学3年の最後の頃からよくいわれてきたことである。


 そんな重要な夏休み、最終週になってもそれなりの量がある学校の課題に一切手をつけていなかった。

 やる気が出なかったからだ。言い訳にも聞こえるが、この後に書くことがわかったことから個人的には有意義なやる気のなさだった。


 事の始まりは夏休みが始まる1ヶ月ほど前。今にして思えばここから始まっていたような気がする。

 夏休みの1ヶ月前、大親友が海外に行くことを知った。この大親友は親友の言葉では収まらないほど重要な仲だった。もしこの親友がいなかった場合は今の自分はないと自信をもって言える。そんな仲だった。

 理由は親の仕事だ。

 二人の思い出のため週末に出掛けたりした。


 まだここまではいい。というかよい思い出だ。

 思い出を作ろうと色々した。そして、それは夏休みの最初の週にまで及んだ。というのも、彼が出国するのが夏休み2週目の最初の方だったためギリギリまで粘ったのだ。

 これが2つ目の要因となった。


 彼が出国して無事に着いたのをチャットアプリで確認したのもつかの間お盆に行く予定だった親戚が終わりを迎えているコロナウイルスに罹りキャンセル。オープンキャンパス以外の外出予定がなくなった。

 これが3つ目にして最大の要因となった。


 さて、これら3つの要因によってどうなったのか。

 外出予定がなくなったことによって引きこのりと同じ生活になったのだ。

 この引きこもりと同じ生活というのが最初に述べたやる気のなさに繋がったと考えられる。


 引きこもりの生活は決まった予定がない。そのため課題などは「明日出きる」と考えてしまう。そして、それは翌日も続く。

 この「明日出きる」が1週間ほど続いた頃。もう夏休みは2/5が過ぎている。そして、最後の週は学校再開に向けて生活習慣を整えていく必要があるため夏休みはの半分を過ぎたことになってしまった。


 1週間の「明日出きる」は致命的だった。この1週間でサボり癖がついてしまったのだ。

 サボり癖が着いてしまったら直すのは大変だ。

 1週間直せずにいるから間違いない。



 他にも引きこもり生活は問題を起こした。

 それは昼夜逆転である。頑張って朝7時頃におきて生活することは続けたが、寝るのは2時以降と遅くなってしまった。これは引きこもりで体力を使わず生活することでエネルギーが余ってしまったことで起こったと考えられる。

 こうなってしまうと今度は、7時に起きても昼間眠くなって仮眠をとってしまう。するとエネルギーはより余って、夜中まで起きるようになるという悪循環が生まれる。



 このように、引きこもりは課題などの計画的に進めるものの先送りと生活の昼夜逆転を起こしてしまうことがわかった。

 


 と、課題をやっていない言い訳じみたことを述べてみたが、一向に課題をやる気がない。

 結構やばいことになりそうだ。。。


 これを読んだ人の中に経験したことがある人がいると思う。そんな人はわかってほしい。一度このような生活になってしまったら戻るのが大変あということを。

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