第8話 フォロワーさんも大事だぞ
じつは前回、フォロワーさんについて書こうと思ってたのに、サイト選びで長引いてしまって。
というわけで、フォロワーさん〜
小説を楽しく書くのに必要なのは、前述のような方法で自分が努力するだけでは成り立たない。まわりも大事。
ちなみに、ついさっき、クロスモーダル現象という言葉を知ったんだけど。かき氷のシロップはじつはみんな同じ味だけど、匂いを変えて味が違うような錯覚を脳に起こされてるんだ、っていうようなことですね。
五感同士をかけあわせることで、五感に特殊な効果をもたらす。五感は影響しあってるんだぞって現象のようです。
それでいくと、僕が五感のうち四つを刺激しながら話を書くって、このクロスモーダル現象を利用してるんだろうか?
好きなものの相乗効果で、より心地よい空間(小説書くときだけのご褒美みたいな)を作りだしてる。
あ、それはそれ。
今回はフォロワーさんでしたね。
僕は現在、交流が続いてる書き手さんは、ほんの数人です。厳密に言うと二人……かろうじて三人かな? 僕に対して攻撃する可能性がきわめて低いと信頼してる人たちですね。
でも、書き手同士の交流って、やっぱり、どうしても、あんまりズバズバ本音を言いすぎると崩壊しちゃうので、あるていど遠慮と配慮を持ってないとね。
僕が書き手さんとの交流が疎遠になる三つのパターン。
1、相手が文芸誌などの一般公募投稿のため、またはリアルでの多忙やご病気のためwebを離れていく。自然消滅的な。これはしょうがないので、そっと相手の幸福を祈ろう。
2、アドバイスをする、してもらう、しあうなどの結果、口論になり相手が離れていく。または、僕のほうがその人とのつきあいがめんどくさくなってやめる。小説がらみ。
3、前述のとおり、相手にパクられる……まあ、さすがにこれは交流してる書き手さんのなかでは、これまで一人しかいなかったが。特記するほどショックな出来事だった。
あ、ほんとにこの三つだけだ。ほかはないな。
人間って、けっきょく人間関係が大事じゃないですか。それはネットの社会でも同じ。そういう意味では、webサイトで同じ書き手さんと、うまく交流できてない僕は敗北者なんだろう。おたがいに励ましあうことのできる書き手仲間を持ってる人は大事にしてください。
1の理由が多いのはしかたないにしても、2がそこそこいるのがな……(^_^;)
もう顔文字使っちゃうくらいには困りものですね。
まあ、おたがいに書き手だから譲れないとこはあるわけで、今だから思うのは、「アドバイスなんかするもんじゃない」ですね。
と言いつつ、つい最近、またアドバイスで大切な仲間を一人失ってしまった気がする。アドバイスしてくださいと言われたから、素直に思ったことを言ったまでなんですが……この素直にってのが曲者ですね。配慮。そう、配慮が足りなかったか……?
僕はたくさん長く書いてきてるので、作品を読めば、その書き手さんのランクがわかる。初級、中級、上級、プロ級。そのなかのどのあたりなのか。
けど、相手もそれがわかってるわけではないので、こっちからのアドバイスを受け入れられなかったりするんでしょうね。たぶん、僕が中級だったころでも、相手から中級あつかいされたら腹立っただろうし。
上級者はその人も上手いから、おたがいにいいとこ悪いとこを冷静に分析しあって円滑にアドバイスしあえるんですが、そういう人は公募に旅立っていく……。
初級の人も、自分がぜんぜん下手って自覚があれば、むしろこっちを師匠とか呼んでくれて円滑に行く。
ただし、初級者の自覚がない人は何もわかってないのに、こっちに対してスゲェこと言ってくるので「もういいや。めんどくさい」と思って、こっちから離れていく。
たとえば、三人称、一人称の違いすらわかってない人が「東堂さんは物書きより編集者にむいてる」と言ってきたことあった。さすがに、ウッセェわ、と思った……。
一番モメるのが中級者。そこそこ書けるので、アドバイスを素直に受け入れてくれない。なかには、きわめて上級に近い中級者もいる。ただ、第三者の目から見ると、大きな欠点をかかえてることがひとめでわかるんだけど。「アドバイスしてくれ、辛口でいい」という人にかぎって、この傾向が強い。
思うんだけど。「辛口でいい」と言う人は、ほんとはアドバイスが欲しいわけじゃないんだよね。自分に絶対の自信を持ってて、「辛口上等。言えるもんならね」と内心は思ってる。ほんとは「けなすとこなんてないですね。プロ級に上手いです」と褒めちぎってほしいだけ。
だからほんとに辛口批評なげたりすると、ものすごい反論が返ってくる。こっちの人格攻撃されたことすらあった。
ちなみにwebサイトの作品で、「この人、プロ級だな」と思った人は残念ながらまだ一度もない。上級者だと感じた人は何人かいるけど。
書籍化作品(書籍化確定で作業進行中ふくむ)を読んでも、完全にノックアウトされたことがない。「なるほどね。やっぱり面白いな。こういうとこが書籍化に選ばれたわけだね」とかは思うけど。一作品だけ、「これなら買ってもいいな。すごく好きな作風だ」と思った(エブリのホラー。僕が好きなラストが切ないやつ。完全なる首長竜の日を思いだした。これって、かなりの褒め言葉だなぁ)のもある。でも、プロ級かと言えば、なんとなくそうじゃない。
たぶん、これまでに書いた数かな。書きこなしてる感が作品から伝わってきた人はきわめて少ない。
なかにはあきらかに中級の人もいるしね。「んー、ヘタだなぁ」とか思ったり。でも、逆に言えば、それは中級レベルになれば書籍化のチャンスはある、それがweb投稿サイトってことだから、書き手にとっては喜ぶべき。技術的にものすごく上手くなくても本になるチャンスはある!
その場合はアイディアの斬新さが必要ですよね。オリジナリティ。いわゆる『光るものがある作品』なんだろう。
ぜんぜんタイトルの話題にならないな……。
まあ、そんな感じで、書き手同士の交流は配慮が必要。相手も自分に対してお世辞を言ってると思わないといけない。
僕は小説に対して嘘がつけないんで、中級だなぁ、ヘタだなぁと思ってる相手を褒めちぎることはできない。僕が褒めてるのは本気で褒めてる。褒めるとこがない人へのコメントは……ほんとに困る。初級の人との交流は、だから「三点リーダは二つが基本です。長くしたいときは四つ、六つなどの偶数にするのが出版界のルールです」みたいになってしまう。かつて僕からそのような感想をもらった人は……ごめん。そういうことだよ。
ああ、ぜんぜん、タイトルにならない。
つまり、書き手さんとの交流はそんなふうに苦労が多い。まあ、そのぶん得るものも多いんだけど。自分の気づかない弱点を知れたり。自分の気づかない長所の場合だってある。
けど、純粋に応援してくださる読み専さん(一、二話は書いたことがある人でも、そのあと書いてなければ、ほぼ読み専さま)のファンが数人いれば、書き手はがんばれる。数人と言わず、たった一人でもいい。
純粋なファンの皆さんの言葉には、本気の熱意がこもってるので、すぐにわかる。そういうファンは大事にしてね。僕も数人だけど、そういう人たちがいて、応援してくれるから、「読まれなくても平気」「自分が楽しければそれでいい」スタンスでやれてるんだと思う。
フォロワーの皆さん、ありがとう。
えっと、じゃあ、そういう貴重なフォロワーさんをどこで手に入れるのか?
カクヨムはSNS的要素があって、書き手同士の交流はすごくしやすい。ノートや自主企画ね。でも、一方で読み専さんとは交流しにくい。相手が応援コメントとかノート書いてくれる人ならいいんだけど、応援コメントは一回きりしかお返事できないし、ましてや近況ノート書いてない人には、こっちからコメント送れない。
僕もエブリからカクヨムに移るとき、30人くらい、フォロワーさんをひきつれてきたけど、カクヨムのコメ送れない機能のせいで、じょじょに減っていき、今ではほんとに数人になってしまった。エブリのころからおつきあいのあるかたは四人だけ。つい最近まで来てくれてたYさんお二人もついに脱落。カクヨムで知り合ったかたが二人。計六人じゃん!
カクヨムはフォロワーさんとの交流ができないサイト。僕の近況ノートを読んでくださるフォロワーさんだけが、かろうじて残ってる感じかな。
フォロワーさんと交流したいなら、やっぱりエブリスタですよね。ページコメントっていう、こっちの応援コメントに該当するものがあって、僕は今、その欄は閉じてるけど、昔はひらいてた。このペコメは何度もやりとりを往復できた、はず。当時は。今はどうなってるかわからない。
あと、カクヨムで言う近況ノートに該当する『つぶやき』ってのがあって、ここが大事なんだけど、つぶやきを書いてない人にも、こっちからコメントを書ける!
まあ、それを宣伝に使う輩もいるから、一概にいいか悪いか言えないけど、僕はこのおかげで読み専さんのフォロワーを増やした。読んでくださって、星(カクヨムでいうハート)をくれた人には「応援ありがとうございます〜、ヒマなときでいいので、また読みに来てくださいね〜」って、全員にお礼コメント送ってた。これやると、80〜90%リピーターになってくださる。
これで読み専さまを確保してました。ありがたや。
読み専さんのコメントって、ほんと力になるんですよ。作品のここが好き、このキャラが好きってのを熱く語ってくださるので。
本気で感動したことも少なくないです。
ありがとう。ありがとう。
なろうはフォロワー登録されても通知来ないし、近況書いてない人にはコメント書けない。ノベルデイズも同じく。アルファはこっちからのコメ書けるっぽいけど、宣伝横行してるらしいからなぁ。荒波……。
そんな感じです。
以上、交流に関してアレコレでした。
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