この声が届くなら

ハル

告白

太陽が真上に来た昼休み

カンカン照りのせいだと誤魔化して

キミを屋上へ呼び出した

給水塔の影の下 彼女への想いの丈をうたにして伝えた

彼女は聞いてはくれたが 目を点にして首を傾げた

伝え方が悪かった

改めて ストレートに愛を伝えた

首を後ろに引きつつ彼女は 分かりました と応えた

ボクは目を点にして首を傾げた

今の応えは 答えなのか分からなかったから

彼女は嘆息したが 頬を朱にして

「二度答えさせるのは、意地が悪いですよ」


その答えを聞けて、ボクの青に春が来た

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

この声が届くなら ハル @sryder_3_4

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ