第12話

「ちょっと!せっかく春ちゃんが来てるのに、部屋に行くなんて失礼でしょ」


俺は止められる。妹に肩をトンと叩かれて、妹は部屋に行った。


「・・・」


「・・・」


会話が進まない。

ーーーー


母親は俺に耳打ちをする。


「もう、せっかく春ちゃんが来てるんだから、しっかり話をしないさよ。」


あなたは知らないですからね。この状況の本当の意味を。


「春」


「何?優」


「いや、そのぉ。」

思わず、元カノはどうと聞きそうになってしまった。


だが、流石に今の状況で話す必要もない。


「なんでもない。」


「そうなの、じゃあ私からいい」


「何?」


「優、私と付き合って」


「・・・」



ーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る