第3話 姉さん

はぁ、、、結局亜熊さんにはかなわなかった。僕なんかが相手になるはずが、、、いや、2,3日であきらめちゃだめだ。

「ーー君、メガネ君!」

「!!!!」

僕は思わず目をカッと見開いて、勢いよく振り返った。

「もー、反応が薄い~(笑)(笑)」

「あっ!亜熊さん、ピ。。。」

「ピアスは禁止、でしょ?」

「わかってるなら外しなよ。」

「なんで?別に良くない?(笑)」

「校則違反がいいわけな、、、」

「いいでしょ。べつに。校則は絶対なの?校則が間違ってるとは思わない?それに、個人の思いを尊重する今の時代、生徒を校則で押さえつけるなんて。変だと思わない?それに、、、、、、、、、、、、、、(生徒を威圧してるくせに、反抗しないモルモットみたいな子がいい子ってみんな言うんだ。)」

「?、、、なんか言った?」

「ううん。」

亜熊さん、僕に反論の隙も与えないな。僕の考えを片っ端からつぶしていって。。。亜熊さん、僕より頭いいし。

「お~い!亜熊!お前、教室にノート忘れてたぞ!」

「あっ!清壱じゃん!ありがと~。じゃっ!」

まだ話は終わってないのに!

「よっ、実。また亜熊にダルがらみされてたのか?」

「半分正解。」

「もう半分は不正解か(笑)」

ただいま~

「おかえりっ!実!」

なんだ。。。姉さんか。。。いや、別にいいけど。姉さんはなんていうか、、、

ぎゅっ。

「おかえり。大事な大事な実。」

そう、姉さんは亜熊さんと違って、清楚系ではあるけど。。。極度の。。。。。。ブラコンなんだ!!!!

「もう、実は本当に無愛想ね。でも、今日は少し疲れてる?」

何でわかるんだよ。姉さんは本当に、、、なるべく顔に出してないのに。怖いよ。

「実、『ただいま~』って言うとき、声がため息まじりだったでしょ。」

このブラコンめ。

「じゃ。」

「えぇ、実、ちょっと待ってよぉ。。。」

はあ、今日はもう疲れたな。とっとと寝よう。あ、そういえば、、、、zℤZ

pipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipi

起きなきゃ、、、いつもより壱時間早いアラームに僕はうなる。

「実、朝ごはんちょっと待ってねえ!」

姉さんの声だ。起きなきゃ。亜熊さんが、、、

クピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「実!」

「!」

僕は勢いよくベットから落ちた。

ゴンっ!!!!

「大丈夫!?ごめんね。」

「あっ!そういえば今何時!?5時にアラームセットしたんだけど、、、!」

「5時15分。実、気持ちよさそうに寝てたから、ちょっと寝かせておいたんだけど。。。全然起きないからおこしちゃった。」

「。。。ありがと。でも!勝手に人の部屋に入るな!」

姉さんの方が亜熊さんよりも悪魔かもしれない。

「はい、制服。今日の支度もできてるよ。」

「自分でできるって。」

ガチャ。

「行ってらっしゃい。」

「ちょっ!」

ハグしなくていいのに。

「行ってくる。」

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