死んで未来が幸せになるなら
かいとも
幸せになるなら
「今日の授業は終わり!
冒険者の仕事がしたくなったら、ちゃんと親に言うようにね」
<ヒイラ·カイル
職業 教師
年齢 45歳>
「分かってますよ!先生」
<ヒイラギ·レン
ヒイラギ国王の娘
年齢 15歳>
「分かってますよ!ヒイラ先生」
<アイラ·メイル
ヒイラギ王国騎士団長の娘
年齢 15歳>
「分かってます!先生」
<エイル·ライド
ヒイラギ王国魔法士長の息子
年齢 15歳>
「分かってます!カイル先生」
<アカギ·サラン
ヒイラギ王国冒険者ギルド長の息子
年齢 15歳>
「君達の立場もあるからね、毎日言わないといけないんだよ。
それじゃあ、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」
<教師が教室を出た生徒達>
「今日の授業終わったわね!
皆は何かしたい事はあるの?」
「私は無いかな。
皆と居るなら何処でも」
「僕もメイルと一緒かな」
「ライドはどうなの?」
「俺!?前はクエスト受けまくってたしな…ゲーセンとか行く?」
「いいじゃん!うちは賛成!」
「私も賛成!」
「僕も賛成!」
<その頃の教師は教会の前に居た>
「ヒイラギ様こんにちは」
「カイルこんにちは。
今日もギランの所にかい?」
「もちろん」
「そうか。
じゃあ行こうか」
<教会の中には、天使や人が沢山居る。
教会の奥には病院もあり。
7156号室に向かった>
「父さん。
今日も眠ってるだな。
速く起きてくれよ?今日で10年も眠ってるじゃないか。
また一緒に飯とか食いたいよ…」
<ヒイラ·ギラン
年齢85歳
とある原因で10年も眠っている>
「ヒイラギ様。
10年足ってもまだ、奥で封じられているんですか?」
「そうだ。
もう1人のギランに会いに行き聞いたさ。
解放しないのか?って返ってきた言葉は
「解放するつもりはない。
解放してもまた同じようになる」ってな」
「そうですか…
今日はありがとうございました。
仕事に戻りたいと思います」
「そうか。
あの子達はどうだ?君から見て」
「俺を越えるでしょう。
流石父さんの弟子達の子供です」
仕事か…それは仕事と言えるのか?
「ヒイラギ様?どうかしましたか?」
「すまないな。
カイルから、俺を越えるって言ったからびっくりしてな」
「そうでしたか」
[カンカンカンカンカン]
<鐘の音が鳴り響き、アナウンスが流された>
「国民の皆様!魔力結界を降ろされました!
王国騎士団のいう事を聞き避難してください!
Aランク以上の冒険者は戦闘準備を!
Aランク以下の冒険者は、国民と一緒に避難してください!」
「ヒイラギ様!まさか…」
「そのまさかかもしれない!
結界は計10億の魔力結界を張ってある!
それを越える魔力結界は…闇ギルドの可能性がある!」
「分かりました。
即時魔力結界」
「カイル!その結界の意味を知っているはずだ!」
「…」
「行くな!カイル!」
殺してやる!全員。
<カイルは病室を出た。
ヒイラギは、カイルの殺気が伝わった。
仕事と何か関係あるのか?>
「お?お前ら!カイルだ!カイルが居るぞ!」
<受付には闇ギルド員と生きた人が居た>
「なあ。
国民の事を殺せないんだよ。
お前が何かしたのか?」
「知る意味はない」
力を借ります。
先代の皆様。
<そう思ったカリンは何もしなかった。
だが、目の前の闇ギルド員が死んだ>
「皆様。
天使様の言う事を聞き、避難してください」
「ありがとうございます!カイルさん!」
<カイルが教会を出ようとした時だった>
「やあ、カイル」
「ザリン!」
<ダイル·ザリン
闇ギルド長>
「国民が死なないのって君のせいかな?」
「そうだとしたら?」
「なら…体は大丈夫かい?ちゃんと動くのかい?
即時魔力結界だっけ?」
「俺はあの方達から生まれていない!」
「そうかい?まあいいや。
闇ギルド員達はどうしても人を殺したい。
即時魔力結界を張った人間との体休戦になるよ?」
「なら闇ギルド員達は死ぬはずだぞ?
耐久戦なら、守られている俺達が勝つ」
「ハハハハハ。
失礼面白くてな。
耐久戦なら、俺達闇ギルド員は死ぬ。
だが、魔物がこの国に数万匹現れたらどうする?」
「お前だって面白い事を言うな」
「アナウンスを聞けばいい」
[カンカンカンカンカン]
「見ての通り魔物が数万匹現れました!
冒険者ギルド員の皆様!騎士団員の皆様!
速く集合場所に来てください!
この国、ヒイラギ王国は捨てる事が決まりました!」
「な?言っただろ?」
数万の魔物…
「どうしてだ?て言う顔しているな。
簡単な話だよ?奥深くの地下で魔物に魔力をあげていた。
そしてだ!Aランク以上の魔物が大半になったんだよ!
だから今呼び出したんだ!」
「ふざ…ブハ」
<カイルは突然血を吐き出した>
「やっぱりな!カイルお前だったか!
即時魔力結界を張っていたのは!」
「あ…あああああ」
<カイルは叫び立つことが出来なくなった>
「骨まで行ったか?そうだよな!
まだ逃げれていないみたいだぜ?
守れるか?国民を!
お前ら家族は似た者同士だな!
お前の父も村の人間を守るために、即時魔力結界を使い今になったんだ!」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!
お前が父さんの事を話すなー!」
「あの時お前の父を殺せたら良かったんだが。
騎士団等が居たから殺せなかった。
あとで、父も一緒の所に連れていってやるよ」
死んだな。
骨も全て折れたが。
今は寿命まで消えていっている。
国民全員助けれないのか。
父さん…最後は一緒に話したかったよ…
<カイルの頭を切ろうとした時だった>
「カイル。
目を開けろ」
この声…そんな…
<カイルは目を開けた。
目の前には、ずっと眠っていた父親が居た>
「父さん…なんで…」
「解放されたんだよ。
もう1人の俺に」
「そうだったんだね」
「やっとの出会いにすまないが。
お前らは死ぬ気か?」
「ヒイラギ様。
俺はもう死ぬはずだった人間だ。
俺は死ぬ気だ」
「俺だって父さんと一緒です!」
「血は受け継がれるか。
頼む…国を守ってくれ!」
「はい!」
<闇ギルド員数万人、魔物数万がすぐに消えた。
国民達からは、他の神様が助けてくれた!
と言われていた。
死者 0人
負傷者 0人
行方不明者 2人
これは表の報告。
本当の報告は裏の報告。
死者 2人
負傷者 0人
行方不明者 0人>
<全てが落ち着いた王宮>
「あれから数週間。
ヒイラギ様本当の事を聴いていいですか?」
「死者2人の事か?メイル」
<ヒイラギ·メイル
レンの父親。
ヒイラギ王国の国王>
「はい。
師とカイルの姿が見えません」
「何故国民が誰も死ななかったのは分かるか?」
「はい。
即時魔力結界。
ヒイラギ様の兄、サランエル様の血を受け継いでいる家系しか使えない魔法ですよね?」
「そうだ。
なら分かるだろ?」
「まさか…師とカイルはサランエル様の血を受け継いでいる家系なのですか!?」
「そうだよ。
だがら、闇ギルド員や魔物を殺したのは、ギランとカイルだ」
「そんな…なぜ国民に伝えないのですか!?
命を犠牲にした英雄ですよ!」
「伝える意味は無い」
「何故です!あまりにも酷すぎる!」
「知る必要はない。
この話しは誰にもするな。
した場合は、お前の命が無いと思え」
「分かりました…」
いつものヒイラギ様と違う…
知られてはいけないんだ。
伝説の用に本で書いた意味がなくなる。
もう…あの地獄を味わいたくない。
ありがとうな…2人とも。
死んで未来が幸せになるなら かいとも @kaitomo
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