第14話 むらくも(俳句?)

「あの時、僕は・・・」


月が見え隠れする。


まるで。

貴方への気持ちのようで。


僕は。

むず痒い想いを。


消したくて。


唇を。

噛むのでした。


※※※※※※※※※※※※※※※


無題


叢雲に

見え隠れして

君思ふ



むらくもに

みえかくれして

きみおもふ



※※※※※※※※※※※※※※※


夜空に月が浮かんでいます。


雲が流れてきて。

その姿を隠しました。


切ない気持ちで眺めていると。


淡い光が。

まぁるく。


貴方の横顔を。

映していたのです。







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