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 ダークエルフは絶命し、物言わぬ屍となった。

 君はその屍を、次に部屋の中を探る。


 このダークエルフはデッドクラウンの片腕といえる存在だったらしく、武術よりもむしろ知力を買われていたらしい。

 まぁ強力な魔物にも字も読めず、数も数えられず、人とも話せない奴は多い。その全部が人並み以上にできるこのダークエルフは、デッドクラウンの配下でも貴重な男だったに違いない。


 そんな男の残した物で君の役に立ちそうな物といえば‥‥帳面の一ページに書かれた「最後の番人」の記述だった。

 城主の部屋へ辿り着く三つの道に配置された最強の番人達。

 凶眼。

 毒の雲。

 闇の貴族。

 どれかを通り抜けないと城主に会う事はできないらしい。


 どうせなら弱点でも書いていてくれれば助かるのだが、そこまでの記述は無かった。

 君は奥の扉をあけて先へ進む。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663690978341

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