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君は剣をふるい、女を捕えていた網を切り裂いてゆく。
「ああ、高潔な勇士様! なんと素敵な方なのでしょう。この醜悪な場所に、きっと神の意志で遣わされたのですね。私を御救いください、その胸に跳び込む事をお許しください!」
女は熱い視線を君に向ける。
だが網から出る前に、壁際にある紐――網の一部かのように配置されていたので気が付かなかった――を力強く引いた。
すると新たな網が君の頭上に振って来たではないか!
絡め捕られる君を尻目に、女は最初の網を容易く払いのけて立ち上がった。
その際にドレスを脱ぎ捨て、腕や太腿も露わな動きやすい軽装になる。
女は勝ち誇って笑った。
「この醜悪な場所に、高潔な方は不似合いですの!」
そして、網とともに落ちて来た太鼓を思い切り叩いた。
「さあ兄さん! お馬鹿様に油断の代償が高い事を教育してあげる時です!」
しかしいくら太鼓の音が響いても、何も起こらないし誰も来ない。
誰にも邪魔されずに網から出て、君は女に剣を突き付け、何のつもりなのか問い詰める。
女はぎりぎりと歯を食いしばり、隠し持っていた短剣を抜いた。
「こうなれば、危険な女・アリアーネの危険な技を見せてやりますわ!」
【女暗殺者 戦闘力6 生命力6】
・逃亡も可能。廊下を南へ駆け戻る事になる。
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663465253203
敵の生命力が3以下になった時、降伏勧告をしても良い。
・命を助けてやるなら――
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663465599840
・助けてやらない、またはその選択に気づかずに殺してしまったなら――
https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663466191027
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