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 跳びかかってくるミノタウロス。網の下で動けない君。

 君は咄嗟に、先刻入手した短剣――この状況でも使いやすい小さな武器を腰から抜いた。


 頭の角で刺し殺そうと突っ込んでくる魔物に、短剣がカウンター気味に刺さる。

 杭のようなその武器は、なぜか容易く魔物の頭蓋骨を貫き、脳髄を破壊した。

 激しい悲鳴をあげてミノタウロスの巨体が崩れ落ちる。即死だった。


「そんな武器を用意していたなんて! 兄さん‥‥なんて事‥‥」

 女が呆然と呟く。

 短剣は魔法の武器だったのだろう。

 だが力を使い果たし、柄を残して折れていた。


【キャプティブボルト を消すこと】


 君は網から脱出する。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663451397183

 

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