222

 扉を開けて中に入る。

 そこは薬を作る部屋らしく、壁の棚には液体の入った瓶がいくつも並んでいた。


 煮えているのは薬を煮るための大きな鍋である。

 しかし火の加減を見るべき者は誰もいない。火をかけたままどこかへ行ってしまったようだ。

 こんな城が燃え落ちても一向に構わないが、わざわざ火事を起こして火にまかれても面白くないので、君は親切にも火を消してやる事にした。


 労働の対価を求め、君は薬品の棚を調べる。

 得体の知れない薬を口にするほど君は愚かではない。ラベルの張られている薬だけを手にする。

 そうなると‥‥君の前に選出された瓶は三つだ。

 飲んでみようと思うなら、この三つから選ぶこと。


・「テリアカ」と書かれた瓶。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663425713846


・「バリトニウム」と書かれた瓶。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663425866495


・蛇の絵が描かれたラベルの瓶。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663426021122


・こんな物を口にするのはおかしい、と思うなら、部屋を出て廊下を進む事もできる。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663426050199

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る