第14話
《スキル『重力魔法1』を獲得しました。》
初魔法ゲットだぜ。
よし、早速使ってみよう。
なんせ初めての魔法だ、早く使ってみたい。
なにか丁度いい実験台はいないかなぁ〜。
ガサッ
あら、いいところに。
これはこれは毎度おなじみネズミちゃんじゃないですか〜。
すまんなネズミよ。
ここで僕と会ったのが運の尽きだと思って諦めてくれ。
「スキル『重力魔法』発動!」
あ、待って。
初めてでいまいち使い方が分からないや。
なんか近くの草に当たっちゃったみたいで草が可哀想なくらい地面に押し付けられてる。
でも1回使ったらなんとなくだが使い方がわかるようになったぞ。
これも『魔導』の補正があるからかな?
まあいいや。
次こそはちゃんとネズミに目掛けて
「スキル『重力魔法』発動!」
「キュウゥ」
お。効いてる効いてる。
でもまだ動けてるな。
ならもうちょっと強く...
おお!
ちょっと強くなったな。
ネズミが動けていない。
さすがに押し潰したりするのはまだまだ難しいけれど、それでも十分役に立つ。
よし、後は動けないネズミを葬るだけだ。
ふん。よいしょー!
あれ?一発でネズミを倒せたな。
いつから僕はムキムキなゴキブリになったんだ?
ステータスが伸びたからか。
スキルに頼らなくても攻撃の威力が出るようになったのはかなりいいな。
この『重力魔法』だってMPを消費しているだろうしね。
そういえばさっきの『重力魔法』でどのくらいのMPを使用したんだろう。
ステータスオープンー。
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種族ランドデビルコックローチ レベル1 所持SP0
名前:なし
称号:『容赦なき者』
HP62/62 MP21/25
筋力:29
耐久:25
俊敏:63
知力:18
魔力:21
器用:16
スキル:『しぶとい』『HP自動回復』『逃走2』『パワーファング2』『石化2』『鑑定1』『魔導1』『重力魔法1』
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ふむふむ。
今のネズミと草に使った分で4MPか。
んー。
あまりコスパは良くないな。
さすがは魔法。
使うとそれなりのMPを消費するようだ。
ネズミ一匹の動きを止めるだけでもこれだともっと強いやつを止めようとしたら今のMPじゃ足りないかもしれない。
スキルレベルも1だし仕方がないか。
レベルが上がっていけばいつかこの問題は解決していくだろう。
ステータス、スキル、魔法はもう確認できた。
これであとは確認するべきことは1つだ。
そう、種族説明にもあった少しなら飛ぶことが出来るということについてだ。
この前咄嗟に羽を使って滑空した時は一発で出来たし今回も簡単に出来ると思う。
よし、じゃあやるぞー。
自分の体の羽の部分に意識を向ける。
え〜っと、こんな感じかな?
パタパタッ
すると少し飛ぶことが出来たが5秒程度で地面へ落ちてしまった。
おー!
距離は別に大したことないけれど、自分の力で飛べたということに感動だ。
今はまだ無理だけど、いつかは空中にいる鳥を倒すということもしてみたい。
そうしたら前世でも沢山食べてきた鶏肉をゲット出来る。
これでまた1つ目標ができたな。
よーし。
これで進化して強くなった部分はあらかた確認できた。
これからは実践形式。
ついでにレベルを上げながらこの体に慣れていって、準備が出来たら新天地である森へと出発だ。
ということで〜、
ひと狩りいくぜー!
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おはようございます。
昨日は結局ヘビを倒してご飯調達したりしてたら夜になったのでそのままおねんねとなりました。
だがしかし!
これで準備は整った!
天気も晴天!
素晴らしいお出かけ日和だ!
今日こそ僕は森へと足を踏み入れようと思う。
最後に昨日上がった1レベル分のステータス変化を確認したらレッツラゴーだ。
「ステータス、オープン。」
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種族ランドデビルコックローチ レベル2 所持SP1
名前:なし
称号:『容赦なき者』
HP66/66 MP28/28
筋力:32
耐久:27
俊敏:68
知力:20
魔力:24
器用:18
スキル:『しぶとい』『HP自動回復』『逃走2』『パワーファング2』『石化2』『鑑定1』『魔導1』『重力魔法1』
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今までよりステータスの上がりが良い。
MPなんて今まで1レベル毎に1しか上がらなかったのに今回のレベルアップでは3も上がっている。
よし、それでは出発とするか。
新天地を目指す一匹のゴキブリは、今進化を終え前へと1歩踏み出す!
To be continue.
それっぽいコールを入れたところでー...
レッツラゴー!
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