第2話 記録番号001 起動
20XX年6月13日 中国は世界を二分化する「台湾侵攻」を開始して、激戦を繰り広げていた。
そしてその5日後、日本は台湾に支援を表明したその時、それを待っていたように北朝鮮が60発もの核爆弾を日本に向けて発射して、日本という国が完全に消えた………“はずだった。”
『世界の皆さん、こんにちは。
第三次世界大戦が終戦を迎えてから2日が経過いたしました。』
日本を目掛けて放たれた核爆弾が着弾し、残った日本国土が北海道と琉球諸島だけになった時、まるで何もなかったかのように日本が元に戻っていった。
「이봐, 무슨 일이야!?」
「확실히 착탄했을 것이다!?」
「잠깐, 잠깐만! 폭탄이 여기 와서」
『一週間前、中国が世界を二分化する「台湾侵攻」を開始し、5日後北朝鮮が我が国に核爆弾を放ち、日本国土の9割が消滅しました。』
それどころか北朝鮮に核爆弾数十発レベルの核爆発が発生し、北朝鮮は歴史上からも地球上からも姿を消した。この信じ難い現象に“日本以外”の全ての国が困惑した。
『よって“次の提案”をさせて頂きます。』
「What the hell happened…?」
「C'est un miracle... non, cela ne devrait pas s'appeler un miracle。」
「世界发生了什么事…?」
「С чем именно Япония хотела проснуться?」
そして世界各地に、信じ難い現象が幾つも発生した。
『中国及びロシアは二十四時間以内に自主的に常連理事国を辞退して下さい。これを無視・拒否した場合中露そして味方する国に非軍事的侵攻を行います。』
『仮にそうなった場合、1秒すら経たずに国という概念が消えるでしょう。』
『これを容易に行える存在を、我が国が掃いて捨てるほどある事を、既に把握している頃かと思います。』
これは、世界が日本に眠る“巨人”の逆鱗に触れて、全てを焦土と化していく物語。
支配完了から約100時間前…
日本の世界征服が完了する100時間前、北朝鮮が日本に向けて核ミサイルを六十発発射した時、首相官邸でとある準備が行われた。
「総理、北朝鮮が我が国に対して核ミサイルの発射を確認しました。」
現在の総理大臣KS田の側近である第一秘書 槇原東海林が現在の北朝鮮の様子をKS田に現状を報告した。
「そうですか…まぁ、当然でしょうね。台湾に支援表明する事はあの国にとっても面白くはありませんし。」
普通であれば、自国に核ミサイルが何発も発射されている事なんて聞いただけで絶望に苛まれておかしくないが、KS田を筆頭とした政府どころか日本国民すら全く動じていなかった。KS田は少し時間を置きながら、とある命令を秘書に下した。
「……これより、私KS田は『日本国民超越権能付与機構起動命令』を日本全土に向けて発令します。並びに『秘匿戦略級超々巨大国家型母艦』の起動も許可します。この地上のあらゆる国に終焉を遂げさせましょう。」
「承知いたしました。」
秘書はただ一言そう言って部屋から退出して、日本中のありとあらゆる方面に連絡と命令をしていき、官邸にいるあらゆる人物が慌ただしく準備をしていた。何せKS田が今からする事は
“ 『世界征服』 ”
という、それはそれは早大極まりない事を成そうとしているのだから。
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