君おらずかたわれ月をひとり見る

※きみおらず かたわれづきを ひとりみる


満月のあの日。君が隣にいてくれた。


今、僕は、ひとりで月を見ている。


あの片割月かたわれづきは、僕のようだね。



片割月は、もう少しで満月になるというのに。


それでも、僕は、ひとり。





※片割月も半月の呼び名です。


この句では、われ、に割れ、と破れ、を掛けております。


遠い日を振り返るひと。


思い出すのは、満月のことか。


それとも、かつて隣にいた、あの人か。






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