第3話

土曜日

俺の冤罪は解けていない。


「・・・」


義妹はガン無視を決められている。


「優」


「・・・っ」

父親に話しかけられる。


事件以降から、全然話をしてなかったから、ビックリした。


「どうしたの?」


「優、引っ越しが決まった」


「えっ」


「どうしてそんな急に!!」


「お母さんと話をしたんだが、やはり優を家に置く意味がないと思ってな」



「・・・っ」


あまりにもいやな言い方。意味がないって、


「俺達は正直、娘は優秀だと思っていたが、お前はそこまではではない。」


そんなこと、今まで一度も言われたことない。


「確かに、妹は優秀だけど俺だって頑張ってたし、今までお父さんだって認めてくれたでしょ」


「そう思うとしていたが、それも事件でそう思わなくなった。」


「なんだよ、それ」


だから、それはしてないし、その言い方じゃ、元から


「だから、今日から引っ越す準備をしてくれ」


俺は言い返そうと思ったが、そんな気力も答えも出せない。


ーーー

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