第3話

ラッキー!


端っこに座ってる人が降りてくれた。


春さんがギリギリに電車に乗って来た。


つか、まずい周りに席が空いてない。


いや、普通にすれば良いだけか。


何も困ったことは、特にえぇーー。


まさかの春さんが隣にやって来た。


俺は思いっきり端っこの権利である、椅子のフェンスに寄りかかって居ると、春さんも達ながら寄りかかって居た。


急いでて、俺に気付いてないのかな?


気まずいなぁ。


いや話さないのは変わらないんだけど、こう、話しかけた方がいいのか?気付いてない振りをした方がいいのか?


どっちだろう?


分からないなぁ。


でも、一つ言えるのは、どう転ぼうがアウトだ。


気付いて居た場合、

『うわぁ、優くん居るじゃん。何も話しかけて来ないし、まぁいつもだけど、やっぱり何も話さないし、オタクだし、出来れば近づきたくないなぁ、これで勝手に誤解しないといいけど』

とか思って居るかも


降りる際には俺に気付いて、

『うわぁ、ずっと近くに居たんだ。きもぉ、つか影うすぅ、そんなんだから女の子から全然人気ないのよ』


ーーーー

春視点


わざわざ、ギリギリに入るタイミング狙って良かった。あの降りるおじさんナイス!!お陰であの時以来かも、こんなに距離が近いのって


あー、こっそり髪を椅子の方に入れてみようかなぁ??


うっかり、優くん頭も横にしないかな?


あー、して欲しいなぁ。


それにしても、優くん気づいてないと思ってるかもだけど、思いっきり気付いてるよ。


そして必死にいつ私が気づいても、知らなかったって惚ける準備をしてることも




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