修学旅行、行先は異世界~異世界では最強「班」でした~
お書記様
旅行前の雰囲気っていいよね
明日は待ちに待ちすぎた修学旅行。
俺の中学校では3年の秋のはじめくらいになると修学旅行にいくことになってるんだけど、なんと行先も一緒に行く人も自由。他のクラスの人と行くのもよし、なんなら親とか家族を連れてきても良しの、なんでもありなのだ!
いや、今考えたらすごいな。いつ考えてもすごいけど。
あぁそうだ、自己紹介がまだだったね。
俺は
皆からは「くう」とか「くうにぃ」って呼ばれてる。そして何を隠そう!俺はこの名前をとても気に入っている!!なぜかって?まずは見ての通り画数が少ない!テストとかで大変お世話になっているよ。
そして二つ目!何よりかっこいい!以上!
今日は修学旅行前日の登校日、本当は家でゴロゴロして英気を養いたいけど最終打ち合わせがあるから仕方なく学校に来ている、そろそろ班員のみんなが来ると思うんだけど…あ、来た来た、俺が待ってる教室に二人が騒がしく入ってきた。
「わりぃ、くう、道で倒れていたおばさんを担いで病院まで連れてったら遅れたわ」
この大嘘をついている高身長で髪がすこし赤みがかっているのが俺の班員一人目。
俺と同じ3年の
「ありふれすぎた言い訳はやめておけ、相手を騙すとかそういうレベルじゃない。」
「くうなら騙せると思ったんだがなぁ~?(にやにやとした笑顔で)」
「…」
…中身は、優しいいい子、なのだ、うん…。かなり前からの付き合いだが、たまにこうからかってくるのがなぁ…。
ちなみに運動神経お化けなのでおばあさんを担いで病院まで連れていくくらいならできるだろう、余裕で。
「はぁ…まったく、らうにぃは寝坊しただけでしょ?おかげで私まで遅れちゃったじゃん。ごめんね?くうさん。」
この子は2年生の 雨行
茶髪のショートカットで、顔がめっちゃ整っていて体も華奢だ。本人曰く、いくら食っても運動しても身長が伸びないし太りもしないのだという。よく愚痴としてその話をなぜか聞かされるが人によっちゃ殴られると思う。気を付けてほしい。
くうとくるはちゃんの兄妹仲はめっちゃいい、俺は姉がいるけど…うん。
「いいや、大丈夫だよ。そこのバカ(らうの事)が寝坊したのなら仕方ない」
「らう~俺はおばあさんを助けてたんだって~」
「お前の話は聞かないからな」
「うそだろ?」
そんな雑談を三人でしていたらふと後ろに人の気配を感じた。
「何奴?!」
とか言いながら大げさに後ろを振り返ってみる。
「な、なにぃ?ばれただと?!(のけ反りそのまま後ろに倒れる)」
「…何してんの?ねえさん」
そう、この変じ…この人こそ俺の姉、3年の星山
…この姉もどきを見てるとよりくるはちゃんが可愛く見える。(これをあのバカに言っても「お前の姉のほうがいい」と返ってくるんだが)ちなみにこの姉も修学旅行についてくる、全力で嫌がったが無理だった。
やっぱり姉は強かった…。
そんな姉だが、最近厨二病を開花させてしまっている、さっきの「何奴?!」もそう言わないとどつかれる(本気で)ので渋々やっているのだ。姉がその道に中学3年生の時点で歩んでいる事に気づいた俺は軽く絶望した。今もしている。心配しかない。
「楽しそうだねぇ」「そうだな」
残りの班員二人も今来たか、予定より25分遅いけどもうスルーでいいや、スルーさせてくれ、体力が持たない。
んで、今来た二人のうち、ツインテールでピンクのメッシュが入ってて地雷系の服がクッソ似合いそうな方が3年の
それなのに好きなものは読書と歴史らしい、見た目からはまじ想像できないな。
見た目では判断出来ないことは多い、うちの姉がいい例だよほんとに…。
んで、身長が高めでボーイッシュな感じの子が3年の
「お、いづもはピアス新しい奴か、似合ってるな」
「いいだろう?めらに貰ったんだ、な?めら」
「めらが選んでいづもっちにあげた~、くぅにいもなんか選ぼうか~?」
「んじゃあ今度頼もうかな、ありがとう」
とまぁ二人とも普通に話せるんだ、最初は合わせづらかったが今ではもう慣れたな。性格もいいし、要領もよくて、ビジュもいい、最高の友達だな。この二人は幼馴染で、俺とは小学校からの付き合いだ。
こうみると、個性豊かなメンバーだな。
高身長でスポーツ万能のチャラ男
華奢で優しい女の子
ギャップマシマシ地雷系
その幼馴染のボーイッシュな女の子
そして天真爛漫な厨二の姉…個性が爆発しそうなんだが?
ともかく、修学旅行のメンツはそろったから、最終打ち合わせを始めようか。
とは言ってもほとんど雑談で終わったがな。
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