君と僕と剣と
@xeno_0828
第1話告白
まずは僕の自己紹介から始めようか、佐神 未来 高校三年生だ。趣味は日課のマラソンに筋トレだ。あと少しゲームもするがあまり色々詳しいわけではない。家族構成は父親、母親、僕、妹のよくある四人家族だ。次に特技の話をしようかって聞いてないよね。じゃあ僕の自己紹介はこの辺にするよ。
「おはよう」
学校の門についた僕は友達に挨拶をしていた。
今日は高校生活最後の日、卒業式だ。そして3年間過ごした学校の階段をのぼる。
教室に入り「佳子、おはよう。」そう言って隣の女子に声をかけた。「あ、おはよう未来。今日が最後だね」そう言って笑顔で応えた。
僕は佳子が好きなのだ。この瞬間の笑顔も不意にかわいいと思ってしまう。高校三年間ずっと片想いをしている。一年生の時、他クラスにいた佳子を見て一目惚れしてしまった。二年生になって同じクラスになった。彼女の普段は生真面目でしっかり者なのだが、たまにすこし抜けてていたり、ドジな部分があるそこがまたかわいいのだ。
今日は卒業式の後で三年間の想いを伝えようと思っている。しかしどう伝えるべきかと思考していると「おーい、もう時間だぞ座れよー!」とチャイムの音と同時に先生の声が飛んでき、それぞれが席に座る。
「今日は高校最後の日卒業式だ、よく三年間頑張ってきたな」と最後のホームルームが始まった。
整列してそれぞれで体育館へ移動しているときに声を掛けられ、そちらの方を向く「おい、今日が最後の日だぞ。ちゃんと告れよ。」とそう言ってくる友達がいた。友也だ。こいつは中学校からの友達で高校三年間ずっと同じクラスだ。「うん、わかってるよ。ちゃんと告白するから大丈夫だよ」「変なとこで遠慮すんじゃねぇぞ?あいつはみんなから告られると思うけど気合で行けよ!」と激励が飛んできた。「ありがとう。負けないから」
校長の挨拶から始まり、卒業証書授与、送辞、答辞となんの滞りもなく進んでいった。
卒業式が無事終わり、教室へ向かうときに佳子に声を掛けた。約束は少しベタではあるが体育裏に佳子に来てほしいと頼んだ。
学校が終わり、佳子は先に体育館裏で待ってくれているらしいから僕は急いで周りの友達に挨拶をして佳子の元へ向かう。
体育館裏につくと少し頬を紅くして後ろで手を組んでいる佳子がいた。それを見て僕は少し胸をドキドキさせて目の前に立つ。
「好きだ佳子、三年間ずっと!だから僕と付き合って下さい」と勇気を振り絞って告白した。そして返事を待つ。
「うん。いいよ。わたしも未来のことが」と返事の途中で周りが急に光り出し、やがて周りが一切見えないほどの光になると同時に僕の意識はその光に飲まれていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます