第220話 クリスマスホーリーの強化②※

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 柊 心愛 17歳(女)レベル65 ランキング25位 ランクシルバー


HP  9,000

MP  4,400

攻撃力   165(+65)

防御力    65(+25)

敏捷性   165(+172)

魔攻力   165(+65)

魔防力    65(+25)

知能    280(+160)

運     200(+40)


ポイント0


スキル:【心眼】【超成長】【ステータス調整】【アイテムボックス】【聖魔法】【パーティ作成】【水魔法】【時空魔法】【氷魔法】【オーブ作成】【火魔法】【トラップキャンセル】【風魔法】【並列魔法】【シークレット】【雷魔法】【身体強化】【土魔法】【言語理解】【スキル細分化】【ダンジョン通信】【魔力強化】【契約魔法】【リミットブレイク】【重力魔法】【大結界・極】【スキル消去】【テレパシー】【気配感知】【テイム】【精霊召喚】【スキューバ】【敏捷強化】


【JOB賢者ワイズマン】レベル5

【JOB錬金術師アルケミスト】レベル4

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 トリノダンジョンで獲得した敏捷強化が結構高性能でレベル分のパーセントで敏捷が上昇していた。

 勿論身体強化なんかも重複で効果が獲得できるから優秀だよね。

 他のパラメーター強化スキルも出て欲しいなー。


 この中で提供するとしたらどれがいいんだろう。

 属性魔法系のスキルは細分化を使わないオリジナルスキルの方がいいよね。

 

 聖魔法

 水魔法

 氷魔法

 火魔法

 風魔法

 雷魔法

 土魔法

 身体強化

 魔力強化

 気配感知

 トラップキャンセル


 こんな所かな?


 細分化を使用したスキルは、エスケープだけで問題ないかな。

 鑑定に関しては、鑑定スマホのフルバージョンを供与してあるからそれで問題ないだろうし。


 その内容を紙に書きだしてアンリさんに提示した。


「お嬢……これ以上の能力をお嬢はすでに身につけているって事なのか? だが、これだけの能力を、うちのメンバーが身につければそれこそBクラスいや……Aクラスダンジョンだって攻略は可能になるだろうな。この能力の付与は正式なメンバーに限定するのか? それともグレッグや美咲の様な駐在武官も対象にする予定か?」

「駐在武官の方たちに関しては個別に相談を受ける形でいいと思います。魔法陣は触れながら発動するので全部を入れるのは効率的では無いと思いますけど、直径が五センチメートルほどはあるので指とかは無理だし」


「そうか……だがズボンやジャケットのポケットから直接触れるようにするとかの方法も取れるだろうし問題は無いだろう。早速メンバーの招集をかけるのでやって欲しいな」


 クリスマスホーリーの戦闘班十二名に十二個ずつの魔法陣を刻み込むと全部で百四十四回もやらなきゃならなかったから、結構時間かかっちゃったよ。

 でもガチムチなクリスマスホーリーのメンバーの腹筋や太腿とかにも入れたから、結構恥ずかしくて顔が真っ赤になっちゃって困ったな……


 諜報班の女性八名に関しては、アンリさんからの希望で言語理解と、鑑定、アイテムボックス、テレパシーの魔法陣を用意できないかと相談されたので、応じる事にしたけど明日以降に食堂に順次訪れてくれるという事だった。


 これでクリスマスホーリーの戦力はかなり上昇したし、世界中のダンジョンを攻略していくという計画にとっては視界が開けたよね。


◆◇◆◇


 食堂に戻ると二十時を回っていた。

 明日は私たちのダンチューブチャンネルのお料理配信をする予定だ。

 一時間以内に纏めなきゃいけないから、今のうちに予定を立てておかなきゃね。


 今回のお料理に使う素材はトリノダンジョンで手に入れた赤身の牛肉と白トリュフをメインにしたお料理だよ。


 メイン調理は明日行うけど今日はしっかり下ごしらえをしておこう。

 下ごしらえの様子もちゃんと撮影しておかなきゃいけないので日向ちゃんを呼んだ。


「日向ちゃん、明日のライブ用のお料理の下ごしらえするから、カメラ回してもらってもいいかな?」

「はーい、すぐ行きますねー」


 キッチンスタジオの準備も整ったので、早速下ごしらえを始めるよ。

 作るお料理は【ダンジョンビーフとダンジョン白トリュフのビーフウエリントン】

 トリノで手に入った赤身のお肉が、最上級のヒレ肉の様な感じだったのでこのお料理にしたよ。


 お父さんが「イギリス料理はあんまり美味いものが無いが、こいつだけは手をかけただけ、どんどん美味くなる」って言ってたなぁ。


 まずは牛肉を長さ三十センチメートル、直径五センチメートルくらいの円柱になるように綺麗にトリミングする。

 勿論、トリミングした残りは無駄にする事無く、フードプロセッサーにかけてミンチ状にしておくよ。


 成形した牛肉に塩を振り一時間ほど寝かせる。

 染み出してきた水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る。

 黒コショウを全体に擦り込み、表面をフライパンでしっかり目に焼き目を付ける。

 表面にマスタードを満遍なく塗り込んでラップで包み、更にホイルで包み奇麗な円柱形が保てる状態で冷蔵庫に入れて一日寝かせる。


 次はパティだよ。


 玉ねぎとマッシュルームと白トリュフをみじん切りにする。

 鍋にバターを入れて玉ねぎを入れ、塩を軽く振って蒸し焼きにする。

 玉ねぎが透き通ってきたら、マッシュルームと白トリュフも加えて二時間ほど煮込み、水分をしっかりと飛ばす。

 

 これでパティは完成。

 粗熱を取って冷蔵庫でしっかりと冷ましておく。


 次はクレープシートだよ。


 牛乳220ミリリットルに溶き卵一個分、小麦粉50グラム、お砂糖10グラム、サラダ油小さじ一を加えて、泡立て器でよく混ぜ合わせる。

 冷蔵庫で一時間ほど寝かせてから、もう一度よく混ぜ合わせてフライパンで焼き上げる。

 この分量で、二十六センチのフライパンで五枚くらい焼けるよ。


 次はパイ生地!


 小麦粉は薄力粉を240グラム、強力粉を160グラム用意する。

 水を120ミリリットル、塩を少々。

 無塩バターを30グラム。


 折り込みようのバター200グラムを二十センチ角くらいにしておく。


 まずは、バターに小麦粉をふるいにかけながら入れて、全体がなじむまで揉みこむ。

 馴染んできたら中央部分にくぼみを作り、水と塩を加える。

 しっかりと揉みこみながら馴染ませて、一塊になったら中央部分に十字に切り込みを深めに入れて、ラップをして冷蔵庫で一時間ほど寝かせる。


 調理台に打ち粉をして綿棒で折込用バターよりも少し大きめに伸ばす。

 バターを乗せて包み込み、三つ折りにして三十センチ角の大きさに伸ばして、再び冷蔵庫で一時間寝かせる。

 もう一度三倍ほどの長さに綿棒で伸ばし、再び三つ折りにする。

 これをもう二回ほど繰り返す。


 ここまでで下ごしらえは完成だよ。


 ソースは明日の本番の時に作る事にしよう。

 赤ワインを使うから、ペットボトルの中身を赤ワインに入れ替えておく。

 トリノダンジョン産の牛肉だからワインもトリノ産の赤ワインにしようかな。

 これと、ダンジョン産のエシャロットを使った赤ワインソースはきっと絶品になるよ!


「先輩、今日は下ごしらえだけなんですか? めちゃくちゃ美味しそうな雰囲気を醸し出してますよね……明日まで待つのがつらいです」

「本当に美味しい料理を作るには、下ごしらえにかける時間も大事だって事が明日になったらきっとわかるよ!」

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