偶然のうた

日向満月

偶然のうた




 偶然って


            なんだろう?



    偶然って

           ふわふわ。



 運命とも違う。

      必然とも違う。

           奇跡とも違う。




  「例えば偶然出会った二人が」




 『  人        人  』



      『  人     人  』



   『  人  人  』




   「一目で恋に落ちたとする」



     『   恋

        人 人   』




   『   妬 恋 敬

     好  人 人  愛

      想  望  焦   』




 それを人は運命と呼び


        必然的に惹かれ合い


 多くの奇跡を積み重ね


        奇蹟の下に結ばれて


 時には互いの軌跡を辿り


        貴石のような日常を紡ぎ


 やがては鬼籍に至るだろう



  

    「偶然は単なる記号」



  「単なるカテゴリー」

         


        「単なる入れ物」






   『単なる彩りの一つでしかない』






    偶然に花を飾れば、運命。

    偶然に理が混ざれば、必然。

    偶然にすがらず足掻けば、奇跡。



  簡単に色が変わる

         世界が変わる


  偶然という無彩色から

      彩り溢れる言の葉に変わる














 偶然はふわふわ


      

               きらきら

   


   ぴかぴか














 それはうた──



             偶然のような






     『きせき』のうた






 偶然は

 運命は必然は奇跡は

 今日も彩る。


 世界の言の葉。

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偶然のうた 日向満月 @vividvivid

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