登場人物 壱

▫︎かがり(14)

 山本五郎左衛門の妖。

 月鬼隊〈月読〉。妖力零の記憶喪失少女。

 自分を探すために奮闘中。

・固有妖術…【????】

 術名は未定。

 肉体の朽ちた場所に留まっている死者の霊魂に干渉して木槌に集め、無効化の妖力に変換する。

 この妖力に触れた妖術は霧散する他、相手に直接触れさせることで妖力の流れを途絶えさせ、妖術の発動を阻害することもできる。

・趣味…食べ歩き

 露店で買ったものを食べながら色々と散策するのが好きだが最近は使用人の作る食事が美味し過ぎて家から出られない。

 使用人に教わりながら自分での料理にも挑戦しており、意外なことにそこそこ上手い。



▫︎杏樹あんじゅ(14)

 猫又の妖。

 月鬼隊〈十六夜〉。かがりの側近。

 主人に振り回される苦労人その一。

・固有妖術…【六道猫神りくどうびょうじん

 六道の名を冠する六体の式神を召喚できる。杏樹が発する特定の命令で動き出し、その命令の言葉はそれぞれ異なる。

 妖術で生物を創り出すのは至難の業と言われる上、六体それぞれが違う異能を持っているため希少性も汎用性が高いが準備(依代作り)が面倒なのが難点。

 既出は以下の二体。

 餓鬼道…命令は『喰らえ』。何でも呑み込み、呑み込んだものをそのままの状態で体内(異空間)で保存する。

 修羅道…命令は『抗え』。杏樹に指定された対象が灰燼となってこの世から消え去るまではどれだけ損傷を負っても杏樹の意思で戻さない限りは消えず、止まらない。

 その他は未出。 

・趣味…金魚の世話、水草の栽培

 部屋には金魚鉢が沢山ある。金魚の名前は『赤』『黒』『銀』『赤弍号』……と全く捻っていないがとても愛着を持って育てている。間違っても食用ではない。



▫︎鬼灯ほおずき すい(??)

 酒呑童子の妖。

 三代目紅宵郷国主。月鬼隊の総帥。

 自称五歳ロリババア

・趣味…酒の蒐集、飲み比べ

 とにかく酒。一にも二にも酒。酒呑童子という妖の性もあるが個人的な嗜好として純粋に酒が好き。尋常ではない大酒呑みでいくら呑んでもほろ酔い程度。目利きが大の得意。



▫︎氷崎ひさき こおり(18)

 覚の妖。

 月鬼隊本部所属。酔の御付き。

 大変有能で思慮深く奥ゆかしい。

 主人に振り回される苦労人その二。

・趣味…温泉巡り

 相当日頃の疲れが溜まっているのか、余暇がとれると自然に囲まれた温泉旅館を巡っている。十代らしからぬ趣味だが当人にとってはそれが至福のひととき。業務中などに疲弊してくると次はどこの温泉に行こうかぼんやり考えている。

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