二◯二四年 八月【俳句】

吾子の爪切りて三日月つくる夕


「拝啓」梨売りの軒端でしたたむ


祈りとは幾年かかる八十五


野分明け干したる傘の丈比べ


オクラ食み命の粒を数える児


潮浴びてちいさい海がいいと言う


貝殻を拾う児の上うろこ雲

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