【Track5】リスト4「いっしょに添い寝」


  ◯同・寝室(夜)


  Track4の続き

  //あなたがベッドを整えている

  SE衣擦れ音


  【DHM/正面・中】



「いやぁ、やっぱり同棲の醍醐味と言えば添い寝だよねー」



「ん? そう。一緒に寝るの」



「……何その顔。……いや、幽霊も寝るから。なんなら私、今普通に眠たいし」



「(茶化すように)……あ~。今、私が宙に浮いて眠ってる所想像したでしょ。もー、そんなシュールな絵面は想像しなくていいの。ほら、寝転がって」



  SE衣擦れ音



「ん。ちょっと寄って? 空いたスペース、私も入る」



  //彼女、ベッドに入り込んでくる。

  SE衣擦れ

  【DHM/正面・近】



「(囁き)空中じゃなくて、ここで寝させてもらいます~。あなたの、となり。えへへ」



  (間)

  //彼女、リラックスして吐息を漏らす



「(吐息)っふぅー……」



  //彼女、ベッドの匂いを嗅ぐ



「すんすん、すんすん」



「(呟くように)これ、あなたの匂い、めっちゃする。すご……」



「…………え? ふふ、臭くはないよ。良い匂い。少なくとも、私は好き」



「(恥じらいのツッコミ)もう、照れんなよ~」



「もー、別に匂いだけじゃないよ? 声も、形も、出会った時からずっと好き。こうやって私のわまがままに付き合ってくれるところも、私の話をちゃんと聞いてくれるところも好き。大好きだから恋人になってるの。おっけー?」



「……わかればよろしい」



「ずっと思ってたけど、あなたってほんとに私の話真剣に聞いてくれるよね。ほら、私、お喋り好きだから、あなたの返事とか待たずに色々話しちゃうじゃん」



「時々申し訳ないなって思うんだけど……嫌じゃない?」



  (間)



「……そこが好き……って……」



「(笑みをこぼす)ふふ、なんだよ~。さっきの仕返しか~? もう」



「(囁き)そういうとこも、私、好きだよ?」



  (間)



「(照れながら)えぇ~? そこも好きなの? これ一生『好きだよ』ラリーして終わんないやつじゃん。もー、ほんと」



  (間)



「でも、あなたが聞き上手でよかった。ふふ」



  (間)

  //彼女、深呼吸をする



「ふぅ……はぁ~~……」



「今日、楽しかったね。半年ぶりに一緒に居られた。失ってから気付く……ってやつなのかな。もしかしたら生きてた時より充実してたかも」



「……って、それはあなたに失礼か。ごめん」



「でも、今日は、新しいあなたをいっぱい知れた気がするな」



「(囁き)意外と照れ屋さんな所とか、ね」



「(笑いながら)ふふふ。だから、同棲しなきゃ知らなかったことまで知れたのは結構嬉しいかも。私、好きな人の事なら、なんでも知りたくなっちゃうから」



「(囁き)私の知らない、あなたの好きポイント、もっと教えて?」



「あはは、ほんと照れ屋だね。可愛い」



  (間)

  SE衣擦れ音



「(あくび)ふあ~あ。そろそろ寝よっか。いつまでも起きてちゃ疲れも取れないし。もう充分、癒された?」



「……そか。へへ、良かった。じゃあ……」



「……あ、待って?」



  //彼女、あなたに近付く

  SE衣擦れ音



「えっと……」



「……ん」



  (間)



「何って、ほら、ちゅーだよ、ちゅー」



「~~っ触れなくても、見えなくてもするの。こういうのは気分が大事なの。だって、せっかく添い寝してるんだし、やってみたいじゃん……だめ?」



  (間)

  //あなたが彼女に近付く

  SE衣擦れ音



「……ふふ。ありがと」



  SEキス音



「……なんか久しぶりだ。不思議な感じ」



「唇当たってないのに、前より……幸せ。ぽかぽかする」



  SE衣擦れ音



「……ん? もう眠いか。だよね。うん。今日もありがとう。お疲れさま」



「(囁き)おやすみ。また、明日」



  //音声、徐々にフェードアウトしていく。




《Track5終了》

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