元悪役令嬢に聖女として召喚されました。今まで苦労した分、溺愛されるみたいです...。
まーる
第1話 プロローグ
「恨んでくれていい、怒ってもいい、今はどうか保護させてほしい。お願い」
そう私の胸に顔を突っ込んで必死な様子で懇願してくるのは初めて会ったはずの美しい金色の髪をした女の人だった。
美しい絹のような髪にふんわりラベンダーの香料の匂いがする。
抱き着かれて目一杯密着しているからか、彼女の来てるドレスがゴワゴワする。
「今は何が何だか分からないかも知れないけど大丈夫。今度はわたくしが貴方を助けるわ。もしかしたら貴方はわたくしを嫌いになるかも知れないけれどそれでも構わないわ」
そう言って私に抱き着いている女性は顔を上げて私を見上げる。
きつい印象を与えかねない恐ろしく整った顔と紫水晶を彷彿とさせる美しい瞳が私を捉えてジッと見つめてくる。
可愛いというより、美しいって言葉が似合う人。
お姫様みたい。
「とりあえず!聖女として召喚して、みさとが応じてくれたわけでこれからすこ〜しだけ忙しくなるかもだけど、改めてよろしくね!みさと!」
氷の美女の様相をしていながら私の胸に頬ずりした後こちらを見上げていた女性は、いきなりニッコリ笑ったかと思えば私の名を読んでそう言ったのだ。
再び顔を胸に埋めながら「うひゃ~」と曇った奇声を上げる美女に抱き着かれながら整理しようがない事実を頭の中で並べて頭がパンクしそうになるのを感じる。
辛うじて口から出た言葉は
「はぇ?」
誰か説明できる人を呼んで...。
-------------------------------------------あとがき-------------------------------------------
処女作です。初投稿。いい響きです。
プロローグはかなり短めにしています。
完結まで気合いを入れて書いていこうと思います。
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