ラブテーマ(嘘と真実)

プラチナサファイア

ピロートーク

 ねぇ、愛ってなに。


「そんな言葉は、人間が都合よく生み出した戯言にすぎないよ……」


 んふっ、またそんなけむに巻く事言って……わたしの事、愛してないんでしょ。


「愛にこだわると自分自身を見失ってしまうのさ……それは危険で、まったくくだらない衝動さ……」


 もう……そうして意味のわからない言葉でまたわたしを誘惑するのね……そうやってさっきから背中にキスばかりしてわたしをとろけさせるのね。


「女の背中、後ろ姿には真実が隠されているのさ……ボクはキミの真実に触れたい……それだけさ」


 ねぇ、あの月のようにわたしの心をあなたで満たして……。


「またずいぶんと哲学的な事を言うんだな……あどけないキミから意外な言葉が紡がれるとボクの情欲もキミを際限なく求めてしまう」


 いいの……わたしをもっと汚して。


 わたしの以外の人より汚く、綺麗に……。


「月あかりに照らされた長く綺麗な髪のキミをけがすなんて罪な事はしないさ……ただボクはキミを、キミだけをいつくしみ、愛するのさ」


 ここで「愛」なんて言葉を使うのね……

 ずるいわ……


 ねぇ……キスして……。


     ***********


 アフタートークへ続く。


 読んでいただきありがとうございます。よろしければ次のエピソードもご覧下さい。


 すごく面白かったら★3を……ん〜まぁまぁかなと思ったら★1でもいいのでお願いします。

 次作のモチベーションになります。

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