第6話 レアモンスターと金貨
月見はなんとか探してくれると信じていた。追い出したのは王様だからさがしだしてくれると。
そのための訓練をやっている学校の校庭のような場所で訓練する。
勇者になった
「てか、あーしらもやらないといけない感じ?」
「まじ怠いんですけど」
学校の不良グループの子達だけど聖騎士や大魔導士などの、職業だ。
「当たり前でしょ?私達だけで魔王を倒せるとおもってるの?」
「てか魔王とかどうでもいいし、サッサと帰りたい」
「それは私も同じよ!なんでこんなことになったのか」
ほかのみんなも言っている。
「モンスターなんているのかね?」
「まだみたことなくね?」
騎士の指導の人が来て、
「モンスターは当然います。直にダンジョンへも潜ってもらいます。それまでに戦えるようになってもらわないといけません」
「あんたらだけじゃダメなの」
「もちろん私達も、魔王討伐に参加しますが私たちだけでは勝てません」
魔王がどれだけ強いのか未知数だけど、ここの人達は本気なんだと思う。
「ちゃっちゃと倒して日本に帰りましょ?」
「はぁ、しょうがないかー」
「まじかよ」
待ってててハヤト、サッサとこの悪夢から帰りましょ!
♦︎
上級ダンジョンも50階層。ようやくボス部屋に辿り着いた。レベルもこれだけ上がれば楽だろう?
扉を開けると大きな牛の化け物ミノタウロスがこちらを見ていた。闇の衣で姿を隠してミノタウロスの後ろに回る。心臓を人差しするとミノタウロスは塵になって消えた。
「やった!」
「意外とあっけなかったね」
「それだけハヤトが強いんだよ」
「そっかな?」
ドロップ品は角と魔石。宝箱には金貨数十枚とスキルオーブの雷魔法、俺も一応は魔法使いだけど、他のスキルがあるからシアに渡すと使ってしまう。
「シアはどれくらい魔法が使えるの?」
「えっへん!四属性と氷とさっきの雷が使えるよ」
「了解!それ以外なら俺が使うね」
「あっ。魔法も使えるの?」
「使えるよ、一応火魔法と生活魔法ならね」
「いってくれれば雷魔法渡したのに」
「俺は前衛だから魔法はそこまで大事じゃないんだ」
「そ、それならいいけど、今度出たら使ってね」
「おう!」
俺たちは外に出て換金した。
金貨12枚で宝箱から出たのと合わせると50枚以上になった。
「はわ。すごいですね」
「おぉ、よく働いたなぁ」
服でも買いに行こうかな、結局少ししか持ってないし。シアも一緒だろ?
「服買いに行こう」
「え?でも」
「いいからいいから」
二人で服屋に行って服を買う。シアはワンピースだな。
「いいんですかね?」
「いいの!俺も買ったし」
「は、はい」
まぁ、こっちの服は高いから中古なんだけどしょうがない。
「んじゃ宿に戻って飯でも食べるか!」
「はい!」
二人で果実水で乾杯して料理を食べる。
もっと上級ダンジョンでレベル上げしないとな!
ようやくアサシンがレベル99になったので、今度は騎士にしてみた。騎士は槍と盾のようだがドロップ品に槍と盾があったので使っている。
「シア!」
「大丈夫いけます」
『ロックシュート』
騎士の立ち回りがどっちかと言うと防御にまわってしまうので攻撃がシアになっている。
「大丈夫か?」
「まだまだ平気ですよ!」
シアは魔力が結構あるみたいだな。
「やばかったら早めに言えよ?」
「はい!」
それからも上級ダンジョンでレベル上げをしている。騎士のレベルもそろそろ上がりきる頃かな、
「なんかくるぞ」
「はい!」
ジャイアントワームの変異種か?普通は緑なのに赤黒い体をしている。
「くっ!『ガードスタンス』」
「行きます!ファイヤーウォール」
『グキャアアァァァァ』
炎の壁を抜けて突進してくるが、
『クリティカルカウンター』
槍を差し込んで倒した。
これで騎士はレベル99になった。
「大丈夫だったようだな」
「まぁ、ジャイアントワームですしね」
ドロップは魔石と紅魔糸玉だった。
「へぇ、魔糸玉にこんなのがあるのか」
「レアドロップですね」
「高値で売れるな!」
外に出るといつものおっさんにドロップ品を買い取って貰う。
「ほう、紅魔糸玉か?いいのをドロップしたな!」
「やっぱ高く売れるのか?」
「あぁ、これは貴族が好き好む色をしているからな!」
金貨40枚になった。
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