停止

 消えてしまう僕を


 忘れないで


 愛がまだ真実だった頃を


 憶えていて


 重ねた手と手を 重ねた唇と唇を


 触れ合った肌の柔らかさを


 息づかいを 足音を


 夜と朝が一緒だったように


 一つに還ってゆく


 動かない夢が


 二人の立っている場所へ迫ってきている


 僕は怖くはないけれど


 君が心配だから 言うよ


 忘れないように

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