第22話 S級コラボ動画ダイジェスト反応集


▼コメント

:S級コラボと聞いて

:リリィちゃんが男とコラボするなんてあり得ない

:このコメントは削除されました

:荒れてんなー(他人事)

:普通に考えて、前からお互いに面識ありそうだけどね

:ロリっ子リリィたんとクールお姉様系シトリン様の絡みが見たい

:このコメントは削除されました

:何するんだろ。ゲーム配信よな?

:事前情報無し

:お、始まった

:きた


●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン1階層


『よお新入り。地獄のブートキャンプへようこそ。俺はジョンソン。お前らの先輩ブートキャンパーだぜ?』

 

『ここでは教官の言う事が絶対だ。逆らう者は死、あるのみ。お前らも気を付けろよ……ほら、教官がやってきた』


▼コメント

:開幕マッチョメンズとか草

:動画まちがえた??

:S級マッチョメン説

:リリィたそかと思ったら画面一杯に軍服マッチョが出てきた件について

:シルバーとシトリンも軍服きてるじゃん

:てかブートキャンプ?あのインドアゲーマーのリリィさまが??

:マッチョに挟まれてシルバーがめっちゃ小さく見える

:ブートキャンパーってなんだよ()


「そろっているな! 私はS級教官のリリィ! これから三日間。おまえたち雑兵を、奈落でも通用するまできたえあげてやる。けいれー!」


▼コメント

:ふぉおおおお!!!

:リリィたん!!

:かわよ

:おかわわわわわ

:軍服リリィたんありがとうです

:最高!


「む、おまえ、おそいな! 死ね!」


▼コメント

:草

:草

:草

:草

:シルバーを一撃で倒すリリィたん……やっぱりS級じゃないか(歓喜)





●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン1階層


「よし、そろってるな! これから一日目最後の指令をだす!」


「今日の最後の指令は、このダンジョンの十層に、あしたの朝の集合時間までにたどり着いてる事! 先についたものから休んでよしとする!」


「へんじは!」


『『『『「イエッサーッ!」』』』』


「さーじゃないだろ!」


『『『『「あ、イエスマムッ!」』』』』


▼コメント

:イエスマム!

:ママ〜

:十層とか余裕じゃね?相手にならんやろ

:あ、テロップ

:F級レベルのシルバーをお楽しみください???

:どゆこと



 


●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン2階層


『ブモォォオグ』

 

▼コメント

:ヤバ

:F級レベルに弱体化してるって事ねシルバーが

:グロすぎて笑う(笑えない)

:何回目だよコレ

:五回目の死亡

:死んでも淡々と動いてるシルバーもヤバいけど、コラボ動画でこんな事をやらせるリリィちゃんも鬼ヤバ

:やっぱり頭S級じゃないと……

:シルバー頑張ってくれ!

:勝て!

:ああぁ




 


●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン1階層

 

「リリィ教官、お時間いいでしょうか?」


「ん、何だねシルバーくん」


「……ぶっちゃけますけど、このダンジョン難易度設定ミスってません? 教官の魔法のせいですよね?」


「? そうだよ」


「流石の僕も、いろいろ封じられたままダンジョン攻略は無理です。どれか一つでも戻せません?」


「やだ」

「この『ダンジョンブートキャンプゲーム』はプレイヤーの成長を前提としてるの。強いモンスターからじゃなくて弱いモンスターから倒してくべき」


「ミノタウロスは無理じゃ無いですかねぇ」


「なんで二層目から、いくの?」

「ここは、何階層? ダンジョンの外ではないんだよ?」


「一層目にもモンスターが居る……ッ?」

 

▼コメント

:ハッ!

:なるほど(分かってない)

:レベル制ってことね、段階を積んでいけと

:そしてこれ、ダンジョンブートキャンプ『ゲーム』なのか……デスゲームじゃねーか!

 





●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン1階層

 

「まさか、スライムと本気でやり合える日がまた来るとはね」


▼コメント

:動きがF級じゃない件

:普通に強い

:スライムって初心者が殺されるモンスタートップ3だからな

:木の棒で倒せたのかー(棒読み)(木の棒だけに)(笑えよ)

:なんか寒くね?




 


●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン2階層

 

「やあ、ミノタウロス君。君が僕を殺した子かは知らないけど、ちょっとだけ、憂さ晴らしに付き合ってくれるかい?」


▼コメント

:カッコよ

:ヤバすぎwww

:つよつよじゃん

:ミノタウロス君、瞬殺

:S級はテクニックもS級なのか……勝てぬ






●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン10階層


「よし、ぜんいん居るようだな! 今日は――――」


「ちょっと教官? 何で教官そちら側に――シトリンが居るので?」


「ん? シトちゃん……じゃなかった。シトリンは優秀なのでな、教官がわにまわってもらうことにした!」


「というか、おまえ、わたしの話をさえぎったな! 死ね!」


▼コメント

:シトちゃん呼び感謝

:仲良いのかな

:シルバーが殺される理由が毎回理不尽すぎて笑う

:コラボ企画動画(コメディ要素マシマシ)(コラボ相手は死ぬ)

:リリィちゃんの新しい一面が知れて良かった(シルバーの死には目を瞑る)





●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン10階層


『俺はE級ブートキャンパーのマイケルだ。新入り、お前に先輩の実力を見せてやろう』


『俺はD級ブートキャンパーのラスカル。弟分のマイケルをよくもやってくれたな新入り! ハァッ!』


『私はC級ブートキャンパー、ザリオンだ。語る事は何もない。戦いの中で語りあお――――』


『俺はB級――――』


『俺はA級――――』


▼コメント

:連続マッチョメン

:やっぱシルバー強いな。

:本当に弱体化してる?

:最初は確実にF級レベルだった。でも今の動きはA級に匹敵する。おそらく、戦いの中で成長しているのだろうby探索者

:戦いの中で成長……漫画かよ

:実際そうとしか言えない




『よお新入り。ここまで来たのか……俺はS級ブートキャンパーのジョンソン。悪いな、お前を倒して、俺はこのブートキャンプから卒業させてもらうぜ』

『行くぞッ!』

 

「ここは、ボディビルディングの会場じゃ無かったと思うけど……え?」


『ヌんッ!』

『本気でやろう。新入り、これは漢のタイマンだ』


▼コメント

:ジョンソンじゃないか!!!

:めっちゃ強そうで草

:シルバービビってるへいへいヘイ

:マッスルっ!やーっ!




『俺は、俺達は分かってるッ、俺達が教官に生み出された仮初の存在だという事をッ! それでも、生きた証を残したいと思うのは、間違っているのかッ!』


『マイケルは、本を読むのが趣味だったッ! ラスカルは、彼女のカレンと帰ったら結婚するって笑ってたんだッ! ザリオンは、ザリオンはぬぁッ! 俺達の感情は、全て薄っぺらいニセモノなのかよッ!?』


▼コメント

:これ何の動画??

:(S級のコラボ動画です)

:リリィたんが作ったNPCってことでおけ?

:そんなマッチョメンの慟哭

:シルバー映画だったら悪役中ボスポジだろ

:ラスボスはリリィたんだね

:シトリン様はなんだろ。囚われの姫?



「違うだろ、ジョンソン」


『あぁ!? 何が違うんだッ!!』

『グガッ!』


「僕は、君達が創られた存在だと知っている」

「それは抗うことの出来ない事実だ」


『だった――「だったら!!」――!?』


「だったら、今ッ、君がすべきは、ただ理不尽を嘆く事なのかいッ!?」

「生きた証を残す? 大いに結構! 君達の激情の、全てを僕は覚えていよう!」


『新入りに……お前にッ、俺達の何が分かるってんだッ!!』


「分かるさ」

「だって、僕たちは、――同じ釜の飯を食べた、ブートキャンパー仲間じゃないか」


『あ、あぁ……』

『そうか、そうだよな……俺は、S級ブートキャンパー失格だ。仕切り直しだ新入り……いや、名前、教えてもらってなかったな』


「僕は、S級探索者シルバーだ」


『そうか、シルバー。ありがとう。最後の最期で自分を見失うところだった』

『行くぞシルバーッ!』


「来なよ、ジョンソン」


▼コメント

:熱い

:シルバーちょっと困惑してるだろコレ

:王道展開きたコレ

:ブートキャンパーって何だよ……




『じゃあな、シルバー。また、な』


「ああ。ジョンソン。またいつか、だ」


▼コメント

:泣いた。

:漢の戦いだったな

:両者、共にS級だった

:いやホントに強くねジョンソン。途中から何してるかよく分からなかったぞ

:最初から皆んな何してるか分かってねーよ

:ブートキャンパーって何なんだよぉ……!

:(で、これ何の動画?)

:(シルバーとジョンソンの漢のタイマン映画です)





 


●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン10階層

 

「よし、これより3日目の訓練をはじめる!」

「なんだ、シルバー!」


「マッチョメン……ジョンソン達はどうなったんですか?」


「やつらは敗北者だ! すでに世界から消えさった存在だ! そんな負け犬のことをきにするな!」


「撤回を。彼等は僕という勝者の心の中で、共に生き続ける。負け犬なんかでは、断じて無い」


「わたしに意見するのか?」


「ええ。必要とあれば、僕はあなたを倒して認めさせよう。彼等の遺志を受け継いだ、僕等の強さを」


「そうかそうか。ならば、みとめさせてみよ! 3日目の訓練は、わたしが相手になろう!」

「もちろん、ハンデはなくしてやろう!」


「身体能力が上がった……?」


「おまえがこのブートキャンプで身に付けた身体能力にくわえて、レベルリセットの時に剥奪したS級探索者としての強さを、もどしたのだ! 今のおまえは、ブートキャンプ前の数倍の身体能力を身につけたことになる!!」


「シトリンが仲間になるとか……?」


「え? そんなわけないよ。シトちゃんは審判役。わたしとシル坊の一対一だよ……あ、シルバーとわたしのタイマンだ!」


▼コメント

:これS級のS級によるS級コント動画だろ

:笑えばいいのか泣けばいいのか分からない

:S級対S級が見れるってコト!?

:え、リリィちゃんが戦うの!?

:まじ?

:地味にやばい事言ってなかった?シルバーの身体能力倍化みたいな

:もう気にしたら負けだよ






●REC――――《GM》専用攻略済みダンジョン11階層


「ほら、にげないで! 【遊戯魔法】、『モンスターパレードゲーム』!!」


「『てれぽーと』!」


「……これじゃあ終わらないね。ここからはズルみたいなモノだから、シル坊にもアドバイスをあげるよ」

 

「固有魔法は、その人の願望を色濃くうつしだすの。だから思いだして、あなたの原点を」

 

「この子は未攻略ダンジョンの奈落のモンスターだよ」


「真なる奈落のかいぶつ達は、魔法をもっているの。この子のまほうは【重力魔法】。わたしがであってきたモンスターの中でも強かった子だよ?」



▼コメント

:【悲報】リリィたそもS級だった件について

:は?ヤバすぎ

:見た事ないモンスターが続々とうみだされていってるんやが

:CGですかー???

:むしろCGであってくれ

:シルバーより強くね?

:シルバーが新人だからS級の中でも下の方説の信憑性ががが

:え

:は

:あ

:動画越しでも伝わってくる怪物の覇気

:心臓弱い奴は見ない方がいい

:はははコレが奈落のモンスターなのかい???

:攻略済みダンジョンの奈落モンスターはもっと弱い。これは未攻略ダンジョンの奈落を再現してるからと考えるべき

:そんな怪物を生み出す固有魔法持ちってことかリリィは

:コメント欄が探索者と一般人とでふるいに掛けられてる

:これ、シルバー負けるんじゃないか?






「固有魔法。願いが芽吹く、才能の原点」

「【領域魔法】、『無銘むめい領域』」


▼コメント

:は?

:何が起きた

:モンスターの固有魔法を、シルバーが固有魔法で無効化した???

:そんな事できるの?

:知らん。シルバーにはできた?

:おいおい、コラボ動画だよな?なんで考察なんかしなきゃならねーんだ




「……ほんとうに、すごいよシル坊。あなたはいつも、わたしの想像をこえてくれる」


「口調が変わってますよ、リリィ教官」


「そんな事、もういいよ。でも、シル坊? どうやってわたし達に勝つ?」


「S級探索者、シルバー。ここに見参」

 

「【領域魔法】、『灼天しゃくてん領域』」


「【領域魔法】、『虚閃きょせん領域』」


▼コメント

:はーい?

:土壇場で覚醒とか主人公かよ

:怪物達がどんどん倒されてく

:怪物を従える怪物リリィVS怪物殺しの怪物シルバー

:次元が違いすぎて驚きすらない



 


「おめでとう。この『ダンジョンブートキャンプゲーム』はわたしを倒してクリアだよ」


「リリィ先輩」


「なに?」


「ありがとうございます」


「……どういたしまして」


《Congratulations!》


▼コメント

:怒涛の展開すぎて

:本人達が謎に納得してるのが一番草

:これで終わりですか(終わってくれ)

:脳内パンク中

:S級がS級だった伝説のコラボ動画

:最初に居たユニコーン達も討伐されちった

:(俺達は何を見せられたんだ)

:(何も分からないが残った)

:Fin


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