第2話

今日はいつもよりも特に暑い日だった。

朝六時。ピピピピピ。今日もアラームに起こされて僕の一日が始まる。

「ふぁー。もう朝か。」

今日は快晴。スマホで天気を確認して、僕はようやくベッドから出た。

『今日から夏休みの学生さんも多いみたいです。』

テレビをつけると、ニュースキャスターのそんな言葉が耳に入った。

「世間はもう夏休みか〜。ま、社会人の僕にとっては別に関係ない話だけど。」

そんなことを言って、僕は支度を始める。


最近なんだか何事にもやる気が出ない。今日はいつにも増してやる気が出ないような気がする。あー面倒臭い。休みたい。そんな言葉が脳内をよぎる。

プルルルル。

「お疲れ様です。佐藤です。昨日からずっと頭が痛くてなんだかボーッとするので今日はおやすみさせてください。はい。はい。ありがとうございます。では、失礼します。」

僕は今日初めて仕事をサボってしまった。

少し開放感で気持ちがスッとした。でもやはり罪悪感を感じてしまうので、まずは二度寝して一回忘れることにした。アラームをかけずに寝れるのなんていつぶりだろう。そんな喜びを感じながら、僕は再び眠りについた。


目が覚めると正午を回っていた。

「え,こんな寝てたんだ…。まあ、最近ずっと疲れてたからな。でもこれから起きて何しよっかなぁ。」

特にすることも無かったので、なんとなく外に出かけてみることにした。

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