俺の幼馴染の彼女がNTRた。そして俺は彼氏をNTRた少女に出会った。
アキノリ@pokkey11.1
第一章 出会いと.....
お前だけは絶対に許さん
第1話 歪んだ絶望と歪みを修正する希望
☆中西恭三郎サイド☆
「あ、あ、あ!気持ちいい.....」
悪魔の所業かと思う。
17歳になったある日の事だ。
そんな公園での男女の浮気野外セックスを見た俺、中西恭三郎(なかにしきょうざぶろう)は興奮とかじゃなくて気持ち悪さを覚えた。
そして土砂降りが降る中で.....1人暮らしのアパートに戻って来る。
男と女が人目を気にしながらセックス。
その相手はどう見ても俺の彼女の成瀬葉月(なるせはつき)だった。
悪魔が俺に降り注ごうかとしている。
NTRたという事だろうか。
俺は.....絶望に吐き気を覚えてトイレで吐いた。
流石に気持ちが悪い。
あんな女と一緒だったってのが。
「.....俺は何をしている?」
そんな言葉を呟きながら焦った故に側に落ちた眼鏡を抱えてまたかける。
それから鏡を見てみる。
そこにはひどくやつれた様な人間が映っている。
そして顔を見てから俺は鏡をパンチした。
そうしてから出血する。
「.....気持ち悪いな。俺は何を考えていたんだか」
その様な言葉を発しながら。
俺は足元にあった彼女へのプレゼントを思いっきり蹴っ飛ばす。
そして絶叫してから頭を抱え込んだ。
もう何も信じられない。
彼女も何も。
「.....」
俺は思いながら冷蔵庫を開ける。
腹減ったと思ったのだが。
だけど生憎ながらその時に限って食材が入ってなかった。
俺は愕然としながら外に出る。
それから鍵をかけてヨロヨロしながら近所の激安スーパーに眼鏡をかけ直しながら入店してから適当に弁当を2つ、食材を買った。
それから店を後にする。
こんなに絶望的なのは.....正直。
思いながら土砂降りの中歩いていると。
先程の公園でブランコに乗っている金髪のストレートヘアの少女が居た。
「.....?」
雨にずぶ濡れ。
涙を浮かべているのかいないのかは分からない。
俺はそのまま立ち去ろうとしたが。
何だか良心が勝ってしまった。
「.....っち。こんな時に」
そんな事を言いつつ俺は嫌々ながらも公園に入ってからそのまま傘を差し出す。
すると少女が俺を見上げてきた。
水色の瞳。
そして人形みたいな顔立ち。
つまりめっちゃ別嬪さんである。
「.....お前は何をしている。確か1年生だよな?」
「.....久城です」
「セリナ・バレンタイン・久城だったか」
「.....はい」
言いながら俺を見てから眉を顰める。
というか何ですかいきなり、と言いながら。
俺を警戒している様だ。
だけど彼女はブルブルと体が震えている。
俺はその姿に、これ、と言いながら傘を渡す。
「.....え?.....こ、これは?」
「じゃあ。俺帰るから。風邪引くなよ」
「え?え!?」
久城に傘を渡してから。
俺はそのままその場を立ち去る。
そしてそのまま家に帰って来ながらくしゃみを一発。
全くな、と思う。
警戒してもらうのは良いが自らを考えないとな。
じゃないと。
「.....ったくつまらない事ばっかりしているな。俺。あの傘高かったのに」
ビニール傘って材料費で値上がりしているのにな。
思いながら俺は悪態を吐きながらそのまま自室に帰る。
悪態を吐きながら。
そして冷たい弁当を食ってから寝転がる。
そんな彼女との関係はこれでお終いだと思ったのだが。
だが。
☆
「.....」
翌日になって起き上がってから。
メッセージを打ち込む。
お前とは別れる、という感じで。
昨日すれば良かったのだけど寝てしまっていた。
全く、と思いながらメッセージ。
「.....俺は今日から変わるんだ」
そう思いながら俺は伸びをして起き上がって朝食を作っていると。
インターフォンが鳴った。
え?今.....まだ7時30分だぞ?誰だ.....ったく。
思いながら俺は頭痛に言葉を吐き捨てながらドアを開ける。
そして呆気に取られた。
新聞屋かと思ったのだが。
どうも違った様だ。
「中西恭三郎さんの家ですか?」
昨日の金髪の美少女が傘を持って立っていた。
俺は目をパチクリしながら仰天しつつ見る。
ど、どうしてここが?、という感じで見ていると。
クスッと笑った。
そして生徒手帳を渡される。
「住所が書いてありました。.....そして写真も一緒に。2年生なのですね」
「あ、ああ。すまない。落として乾かしてくれたのか?生徒手帳」
「そうですね。おっちょこちょいさんですね」
「すまないって」
まあ良いです、と言いながら俺を真っ直ぐに見てくる久城。
俺は、?、を浮かべながら居ると。
何かお礼がしたいのですが、と切り出す久城。
要らないよそんなの、と言いながら俺は久城を見る。
「.....ですが私が満足しないです」
「そうは言ってもね。俺は一日一善で動いている人間だ。だから気にすんな」
「そうですか。.....あ。今から朝食ですか?」
「へ?.....あ、ああ」
「じゃあその朝食、私が作ります」
まさかの宣言に俺は顎が落ちる。
は?、という感じで。
何故こんな美少女に朝食を作ってもらうんだ?!
俺は否定しながら、いやいや!傘を貸しただけだし.....、と慌てるが。
彼女は、私も一日一善。借りを作るな。です。だから作ります。どれだけ止めても、です。入りますよ、と入ろうとして青ざめて唖然とする久城。
「ちょっと。汚いですね。ペットボトルに服に.....埃も」
「ちょっと色々あってマジにヤケになっててな」
「そうですか?しかし人が生活するのはちょっとこれは」
「すまんな。今度片付ける。すまない」
「.....良いです。.....決めました。私、今日放課後に来ます。この場所に」
「.....はい?」
ますます、!!!!?、となった。
それから久城は、こんな汚い部屋。絶対許せないので、と怒りを露わにする。
何でそういう事になるんだ、と慌てるが。
久城は聞かなかった。
これが.....セリナ・バレンタイン・久城との出会いであり.....そして。
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