ヤンキー、花嫁になる・・・?

@haruga

第1話

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『僕ね!大きくなったら花夏はなかちゃんと結婚する!』

『約束ね!』

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「はっ!はぁ、はぁ」


今の夢を見て君矢凛きみやりんは、飛び起きた。

眠ってからまだ2時間しか経っていない。だが、眠ろうとは思わない。


「なんで今更こんな夢を見るんだ。もう捨てたはずなのに。」


今は午前2時、丑三つ時だと思いながら眠ることなんてできず、外に出ることにした。

夏だとは言えまだ午前2時。ひんやりとした冷気がドアの外から漂っている。

外に出るとまだ目が慣れてないが、電灯のおかげでぼやぼやと見える。

電灯の灯りを頼りに散歩をすることにした。

30分くらい歩いた頃だろうか。いつもの公園が見えた。

遊具がポツンとあり、電灯は一本だけ。

いつもは子供達で賑わっているが夜はひっそりとしている。


「ここでゆっくりしてから寝よ。」


ベンチに座って一休みしていると、人影が現れた。

こんな時間に誰だと思ったが、自分も同じだからなんとも言えない。


『攻撃してきたら攻撃し返すしかない。』


そう考え、人影が近くに来たのを感じ取ると、座ってはいるが戦闘体制に入った。

暗過ぎて顔も見えないし、男か女かもわからない。

そんな時、聞き覚えのある声がしたと思ったら、抱きしめられ、


「見つけた!ずっと探してたんだ!」


「は?」

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