メイドおじさん

今日は地球で一番高い崖の上に座って考え事をした。


タバコに火をつけて、煙を吸い込み、そして吐き出すと、まるでその煙を通じて雲と自分がつながったような気がした。


しばらくそう思いながらタバコを吸っていると、メイド服を着たおじさんが隣に座ってきた。「一本いいかい?」とおじさんが言うので、静かにタバコ一本とライターを差し出した。


そのおじさんは、タバコに火をつけて一吸いすると、味わうようにゆっくりと、線状の煙を吐き出した。


あまりにも突飛な格好をしたおじさんだったので、面白半分声をかけてみようと思ったが、とても美味しそうにタバコを吸っている姿を見て「実はきっと普通のおじさんなんだろうな」と思えてきて、ただ暫く隣り合ってタバコを吸った。


おじさんはタバコを吸い終わると、渋い声で「ありがとよ」と言い、ムササビのように飛び降りていってしまった。


その時、スカートの中で眩しく輝く純白のブリーフが、チラリと見えた。

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