前世不良の悪役令嬢、乙女ゲームをぶち壊す。
群青みどり/ビーズログ文庫
1-1
「なんでだよ……」
彼女の名は
不定期で行われている集会の場に、香織のレディースチーム同様地元で名を
もともと香織のチームともいがみ合ってはいたが、性別の
計画的に作戦が立てられたのだろう、香織の仲間たちは
「こいつら、
「総長! ここは
このままでは相手の勢いに
その正体は、奇襲を
「おい! こんなことしてタダで済むと思ってんのか!?」
バイクから降りてきた男の姿を
「仕方ないだろ?
「彼女……?」
すると、男の後ろに乗っていた少女が姿を見せ、香織に
「なんで……もしかして裏切ったのか?」
この少女は、香織の
「香織、今の気分はどう?」
少女は
「私は今すごく気分がいいの。だってあんたの絶望的な顔を拝めたんだから」
「正気か? 今まで
「もう私にチームなんて必要ない! 香織が
「何言って……」
「今日で香織のチームは終わり。早く負けてくれない? これはまだ始まりに過ぎないんだから」
少女はなぜか苦しそうに目に
「お前ら、とっとと
「待っ……」
香織は少女を引き留めようとしたが、それを
「うっ……」
「総長!」
殴られた部分は熱く、何かがドクドクと流れていく感覚がした。
仲間が香織に向かって叫ぶが、その声が段々と遠くなる。
(なんでだよ……なんで)
もう香織に起き上がる気力などなく、ただ仲間たちの叫ぶ声を最後に……彼女の意識はそこで
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