呪われた心
朱空てぃ
はじまり
最期で最初
「本当にやるの? おばあちゃん……」
「ええ……███。最期の…私の願い……叶えてくれる?」
しわくちゃの手で、愛孫の柔らかな手をしっかりと握り、彼女は言う。
「絶対に辛いよ……? 何度も何度も繰り返すなんて……」
「いいの……。あの人たちが……。私のだあいすきな人達が……幸せに…なれるなら……」
そろそろ目も霞んで、可愛い孫の顔が見えなくなっている。
でもわかる。孫は泣きそうな顔をしている……と。
「泣かないで███……。また…何十年もの月日を経て……、あなたに逢えるから」
「おばあちゃん!」
「今度は……みんな…幸せに…………」
それが最期の言葉…そして、始まりの決意だった。
“何度繰り返すことになっても、私は絶対にこの辛く悲しい世界を壊してみせる。呪われた世界を打ち壊して見せる”
“そして……私の大好きなあの人達に、幸せを…!!”
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