318話 【ハルちゃんの異世界ダンジョン40階層攻略】6

【「こんなの、ずぅっと前――10年ぶりだから、嬉しいなぁ」】


【速報・ハルちゃん、10年前危機として人類の危機救ってた】

【草】

【嬉しいのか……】

【嬉しいんだろ】

【人を救えて? ぶっ放せて?】

【分かってるだろ?】

【草】


【速報・世界で100か所以上の謎の地形、ハルちゃんの仕業】

【え? じゃあ10年前のハルちゃんってもっとやばかったの?】

【そのようだな……】

【これでもまだおとなしい方なんだなって】

【もうだめだ……】


【「はっしゃ」】

【「する」】

【「?」】


【「……あ、そうですね。 狙いもつけず、思わず適当にぶっ放すとこでした」】


【悲報・ハルちゃんおおざっぱ】

【それはしってる】

【みんなしってる】

【結構ずぼらよね、ハルちゃんって】

【でもそこが?】

【しゅききききききききき】

【草】


【「――――――ホーリー、ジャッジメント」】


【「僕の、鐘を――鳴らそう」】


【あの、とんでもないでかさの大砲が】

【鐘だって】

【女神の鳴らすベルか……】

【ベル(物理】

【ああ、天使のラッパってそういう……】

【世界の終末(物理  だったか……】


【只今画面が激しく乱れております】

【大丈夫? カメラさん壊れない?】

【ノーネームちゃんがなんか守ってるんだろ、きっと】


【「いやぁ……ちょっとやり過ぎちゃったかなぁ」】

【「せめて、床は歩きやすいようにしとけば良かったかなぁ」】


【違う、そうじゃない】

【ダンジョンのとんでもない広さを壁ごと破壊した感想がこれである】

【ああ、この程度はいつものなのね……】


【あのさ】


【いって、もっとかくの】

【ぶわっ】


【今のハルちゃん、1ヶ月くらいチャージして、で、半分くらいの魔力でこれじゃん?】

【そうらしいねぇ】


【てことは1ヶ月でこれ2発じゃん? とりあえずとして】


【そうだね】

【もっといって  もっと】

【ぶわっ】


【じゃあ、その前のハルちゃんって  10年前の1年足らずの戦いで、100か所以上地形変えてたってことはさ  今のじゃ、1年かけて24発ってことで……最低でもこの5倍の魔力はあったってこと?】


【わぁい  めがみさまのすいていまりょくわぁい】

【おお、もう……】

【ま、まあ、1ヶ月と言わず、地球に来る前にたくさんあっただろうから……】

【そ、そうだよな! トカゲとの戦いのときとか、幼女モードで指弾とかできてたんだ、魔力の濃さが違うんだよな!】


【「……おいで」】


【「また、君たちを護れて……良かった」】


【やさしい】

【ままぁ……】

【※ハルちゃんたちの真後ろは完全に破壊し尽くされています】

【人類には優しいから……】

【聞いてるか? 合衆国】

【草】

【いつもとばっちりで草】


【いやまあ、仮にハルちゃんorノーネームちゃんがあれで地球人類絶許になってたらおしまいだったから……】


【    】

【    】

【    】

【    】


【……2人とも温厚で良かったね!!】

【女神たちのお慈悲に感謝するしかないな!】


【しかし子供たちがあいかわらずかわいい】

【ノーネームちゃんにもおずおず近づいててかわいいね】

【ノーネームちゃん、「のーむ」だって】

【のーむちゃんかわいいいいい】

【あ、ノームちゃんもダメなのね】

【草】





【子供たちをハルちゃんノーネームちゃん2人態勢で運んだ先には宝箱さん】


【宝箱さん!】

【宝箱さん(半壊】

【大丈夫、台座っぽいのよりはまだ無事だから】

【草】

【ハルちゃんのぶち切れぶっぱの被害者か……】


【けど、やっぱやばいなこの光景】

【これがやばくないとでも?】

【500階層よりもさらに広いはずの空間がことごとく破壊されてる】

【ひぇぇ】

【これが、たったひとりから放たれた魔法なんだよな……】

【大丈夫、1柱だから大丈夫  何が大丈夫か分からないけど大丈夫】

【草】


【「さて、今回は何が入ってるのかな」】


【「わくわく」】


【わくわくノーネームちゃん】

【たどたどしく「わくわく」言ってるのが、もうね……!】

【分かる】

【ないないされないように気をつけような】

【でもかわいいいいいいいいいいいいい】

【草】


【「……うおぅ」】


【草】

【ハルちゃんの声よ】

【今日だけでハルちゃんのASMR素材、いっぱい集まったね♥】

【ああ……!】

【嬉しさ、悲しみ、泣き、ぶち切れ、恍惚と様々だぞ!】


【「イスさん……?」】

【「いす」】


【あ、ノーネームちゃん的にもイスさんなのね】

【草】

【多分真似してるだけだと思うよ】

【始原もそう思います】

【草】


【ねえねえ、始原的にはイスさんってどんな存在?】

【忘れたのか? 我ら始原の工作班が製作した逸品だぞ】

【え?】

【ふぁっ!?】


【……そうだったわ! ハルちゃんにイスさん渡したのって、始原登場のときに居た高校生くらいの男女だったわ!】


【!?!?】

【もしかして:始原、やばい】

【今さらだけどな!】

【もしもし? その工作班さんに言っといて? もうちょっと芸術センスをお願いって】


【大丈夫、それがハル様より遣わされた設計図通りだから】

【そうだよ、この造形が悪いって口外する人は、ハル様を侮辱するも同義だよ】


【は?】

【!?】

【えっ】

【ハルちゃんから!?】

【正確には違うが、まぁそんな感じ】

【えぇ……】


【迂闊に始原をつつくな、もっと変なことが出てくる……】

【しょるい  おいしい  かきなおし  たのしい】

【ぶわっ】


【「ちょうど良かった、みんな、このイスさんで行くよ」】


【「あ、僕運転するので、ノーネームさん、その子たちなんとかなだめておいてくださいね」】


【「!?」】


【草】

【ひとり楽しそうに運転し始めるハルちゃん、阿鼻叫喚の子供たち、びっくりして硬直してるノーネームちゃん】

【ああうん、ハルちゃん、楽しいことがあると夢中よね……】

【あの、ノーネームちゃんが困ってる】



【タスケテ】


【ナイテル】



【草】

【ノーネームちゃん! とりあえず抱きしめたげようノーネームちゃん!】

【まさかここに来てノーネームちゃんから子守りを尋ねられるとは……】



◆◆◆



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