237話 僕は反省したよ?
『あ、ある……』
『あるてぇ……』
『ある、――……』
『あるあー!!』
【草】
【子供たちの怒濤の抗議】
【そらそうよ……】
【さすがのこの子たちでも怒るか】
【怒るっていうか「やめて!」って言ってるだけっぽいけどな】
【五人全員がハルちゃんに縋り付いてて草】
【草じゃないんだよなぁ……】
【まぁねぇ……あんなの見たらねぇ……】
【さりげなく巻き込まれかけたし】
【パワーアップ……いや、本来の力に戻ってるハルちゃんやべぇな】
【でも、JKって言うにはまだ足りない気が……】
【もしかして:もう1段階進化の余地残ってる】
【えぇ……】
「ごめん、ごめんって。 もうしないから」
ぐつぐつ煮え立ってる部屋から慌ててみんなを避難させ、ほっとひと息したら囲まれた僕。
……うん、さすがに言葉が通じなくても分かる。
「反省してる。 次からは先に言うってば」
【そうじゃない、そうじゃないんだハルちゃん】
【もうあんな攻撃しちゃだめよ?】
【最低でもトカゲクラス……ダンジョンの壁とかを壊してくるレベルの相手じゃないと危険すぎるもんなぁ】
【なぁにこれぇ……】
【ちょっとおかしい幼女が本来の力を取り戻した結果だよ?】
【もっとおかしい幼女……いや、JSが爆誕してしまった……】
【草】
普段はおとなしい黒髪の子たちでさえすっごく話しかけてきてるあたり、相当怖かったらしい。
うん、分かる。
僕も、ちょっとひやっとしたもん。
【ハルちゃん、幼女のままのほうが安全だった……?】
【いやでも、それだとあのイモリの最後っ屁から逃げられなかったし……】
【あの軍勢も殲滅できなかったしなぁ】
【なにより……おっぱいが……ある……】
【草】
【もう諦めろよ】
【だって……ハルきゅん……】
【しっしっ】
【ひどい!? 本気で落ち込んでるのに!!】
【草】
【ショタコンとロリコンは悔い改めて?】
ちょいちょい。
僕の服を引っ張る感覚で、視線を落とす。
【魔法】
【✕】
「あー、うん。 次は気をつけますね、ノーネームさん」
【✕】
ノーネームさんからも苦情が来てる……総スカンだ。
「分かってますってば、次は先に言いますから」
【違う、そうじゃない】
【ハルちゃん? ノーネームちゃんはね……「魔法使わないで」って言ってるんだよ……?】
【肝心のハルちゃんに伝わってなくて草】
【ハルちゃん、意外とズレてるからなぁ】
【意外と?】
【ごめん、ものすごくだった】
【だって言動と見た目で騙されるけど、ハルちゃん人間じゃないもん……】
【そうだった】
【女神だもんな!】
【天使だよ?】
【お?】
【やるか?】
【草】
【ハルちゃんロリ説とショタ説の争いが終わったと思ったら、今度はハルちゃん女神説と天使説で延々ケンカしてて草】
【厄介なファンでしかなくて草】
僕の胸元で……まだそこ居るんだね君、いや別にいいけどさぁ……ずっと「魔法」「✕」を頭の上に交互にポップさせてるノーネームさん。
なんか連続でぴこんぴこん音がしてるあたり、多分これ連打してるんだろうね。
大丈夫だってば、次は気をつけるから。
もっと出力抑えるイメージでやってみるってば。
「……けど、ドロップも事故で手に入らなかったし、別のルート探そっか」
【事故じゃないぞ! 事件だぞ!】
【さりげなく自分のせいじゃないってことにしようとしてて草】
【ハルちゃん! ウソはいけないよハルちゃん!】
【んもー、ハルちゃんったらすーぐそうやって記憶改竄するー】
【まるでるるちゃんだぞ!】
まだ通ってない通路を指さして……まだ服をつかんできてる子供たちをずるずると引っ張りながら進んでいく。
そうだよ、今日の目的はこの子たちのごはん。
あとは僕のお酒。
この先にもモンスターが2、3体居るみたいだし、さっきはうっかり消えちゃったから強さとか分かんなかったし、どんなの落とすか試さなきゃだし。
「この先にモンスターが居るから、今度こそ強さ測るついでにドロップも集めるね。 大丈夫、今度はもっと加減するから」
『あるてー!』
『のーむ! のーむ!』
『のーむぅー!』
『のうむ! のうむ!!』
【草】
【子供たちが全力でイヤイヤをしている】
【そらそうよ……】
【それを意に介さずにイケイケなハルちゃん】
【そして連呼されるノーネームちゃん】
【ノーネームちゃんが頼られている】
【ノーネームちゃんも必死で「魔法」と「✕」でアピってる】
【でも気にしないハルちゃん】
【もう見てもいない……】
【えぇ……】
【なんでぇ……?】
【だってハルちゃんだもん……】
◆◆◆
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